加速力を大幅アップ

SAIC傘下の自動車ブランドであるMGは、EVのMG4の高性能仕様「MG4 Xパワー」を今夏に発売する予定だ。

MG4は昨年欧州で発売されたCセグメントのEVハッチバックである。新型のMG4 Xパワーではアップグレードされたパワートレインを搭載し、最高出力435ps、最大トルク61.2kg-mを発生。これにより、0-100km/h加速は3.8秒、最高速度は200km/hに達する。

従来のロングレンジモデルと同じ62kWh（使用可能容量）のバッテリーが使用されているが、パワーが大幅に向上したため、航続距離は452kmから385kmに短縮される。150kWの充電速度に対応し、35分で10〜80％の充電が可能だ。

インテリアは標準の「トロフィー」グレードとほぼ同じだが、アルカンターラのバケットシートや金属製ペダルなどの変更が加えられている。

また、ダイナミック・ドライビング・マネージメント・システムが搭載され、ラップタイムやGフォースメーターなどの走行データが表示される。

エクステリアがどのように変更されるかはまだ明らかになっていない。中国では同等の仕様が「ムーラン・トライアンフ・エディション」と呼ばれ、鮮やかなグリーンのカラーリングが施され、ワイドで低いスタンスとなっている。

欧州の大手自動車ディーラーの販売リストによると、MG4 Xパワーには少なくとも「サイクロン」デザインの18インチのアルミホイールとオレンジのブレーキキャリパーが装着されるようだ。

また、価格は3万6495ポンド（約665万円）となっている。ブリティッシュ・レーシング・グリーンは800ポンド（約14万円）のオプションとして設定される。

MG 4のもう1つの新仕様「エクステンデッド・レンジ」も発表され、77kWhの大型バッテリーを搭載し、航続距離は520kmとなることが明らかになった。また、最高出力248psの新型モーターが搭載され、0-100km/h加速は6.5秒とされる。

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