アストン マーティン・ヴァラー 日本初披露はアルカディア東京2023にて 110台既に完売

公開 : 2023.11.19 19:25

往年のモデルを感じさせるスタイリング

ヴァラーはアストン マーティンが送り出したクラシックモデルが持つキャラクターと、現代的な雰囲気を融合させ、往年のモデルを感じさせるスタイリングが特徴といえる。

なかでも1980年に登場したヴァンテージV8をベースとし、1977年のル・マン24時間でGTPクラス3位を勝ち取ったRHAM/1マンチャーにインスピレーションを得たという。

アストン マーティン・ヴァラー
アストン マーティン・ヴァラー

このほか1990年代のV600ヴァンテージや、精密なデザインを特徴とするOne-77スーパーカーのコンセプトを受け継ぎ、それらのキャラクターは、ヴァラーのDNAに組み込まれている。

現代のモデルだけに空力的にも突き詰められている。大きなフロント・スプリッターとフロントフェンダー・ベントは、リアスクリーンに備わるボーテックス・ジェネレーター/エレガントなカムテール/大型のディフューザーにより、空力バランスを整えている。

インテリアも様々な拘りが散見できる。シフトノブは、機械加工されたアルミニウム/チタニウム/カーボンファイバー/ウォールナットから選択することが可能。

1959年のル・マン24時間レースで優勝したアストン マーティンDBR1のシートからインスピレーションを得た、伝統的なウールのツイードをシート地に選ぶことができる。

価格は約2億1000万円から

ヴァラーは110台の限定生産車で、アルカディア東京のために来日したグローバル・チーフブランド・コマーシャル・オフィサーのマルコ・マティアッチ氏によれば、1週間で完売したと述べられた。

気になる価格だが、日本円に換算して約2億1000万円になる。この額は車両本体のみのベース価格で、そこにオーナーの好みでビスポーク・オーダーすると、特別装備分が上乗せされるのは言うまでもない。

アストン マーティン・ヴァラー
アストン マーティン・ヴァラー

21色が設定されている標準色以外のカラーでカスタマイズを望む場合は「Q by アストン マーティン」によるビスポーク・サービスを利用すれば、真のオーダーメイドで作成することができる。

日本向けのヴァラーは、マティアッチ氏によれば数週間以内に到着する予定だと述べられた。アストン マーティンの110周年記念モデルであるヴァラーが、日本の公道を走る日も近い。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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