アストン マーティン・ヴァラー 日本初披露はアルカディア東京2023にて 110台既に完売

公開 : 2023.11.19 19:25

アストン マーティンは浅草寺で開催の「アルカディア東京2023」にて日本初披露となる「ヴァラー」を展示しました。110台限定で、既に完売。同社110周年を称える究極のドライビングカーを覗いてみましょう。

アストン マーティン・ヴァラー 日本初お披露目

アストン マーティンの110周年を記念して、7月に発表されたヴァラーが、東京の浅草寺で行われた「アルカディア東京2023」で、日本初披露された。

モデル名はアストン マーティンの近年における慣例通りVで始まる「VALOUR=ヴァラー」と名付けられた。ヴァラーは勇気/勇敢さ/力を意味する。

アストン マーティン・ヴァラーとは

アストン マーティン・ヴァラー
アストン マーティン・ヴァラー

アストン マーティン社の設立110周年を記念して、フロントエンジン・スポーツカーの伝統を受け継ぐ、特別なモデルとして送り出されたのがヴァラーだ。

この特別なモデルは、アストン マーティンのフロントエンジン・スポーツカーの長い伝統を継承して開発された最新作で、110周年にちなみ全世界110台の限定生産車となる。

見紛うことのないスタイル/圧倒的なパフォーマンス/強烈でダイナミックなキャラクターを融合させ、純粋に走る楽しさを追求するドライバーのために制作されたという。

ヴァラーは、マニュアル・トランスミッションを備える唯一のフロントエンジンV12スポーツカーで、内燃エンジン時代の最後を飾るモデルとなる。

走りを往年の論理で追求したキャラクターは、現代においてきわめてユニークな存在だ。かつてのスリリングな走りを追い求めたクルマの黄金時代へのオマージュとなる。

12気筒エンジン+MT

ノーズに納まるのはアストン マーティンを象徴するV12気筒5.2Lツインターボエンジンが採用され、715ps/76.78kg-mを発生。ここに専用設計で製作された6速マニュアル・トランスミッションを組み合わせる。

基本的にロードカーとして開発され、専用開発されたアダプティブ・ダンパー/スプリング/アンチロールバーを備え、スポーティで引き締めた仕立てだが、優れた快適性を得たという。

アストン マーティン・ヴァラー
アストン マーティン・ヴァラー

機械式リミテッドスリップ・ディファレンシャルを採用し、電制トラクション&スタビリティコントロールという現代的なサポートにより、アナログなドライビングの楽しさを安全に楽しめる仕立てとされた。

ブレーキはフロントに410mm×38mmのカーボンセラミック(CCB)ローターと6ピストン・キャリパーが装着。リアは360mmx32mmディスクと4ピストン・キャリパーを組み合わせ、正確なコントロールと耐フェード性を実現。またバネ下重量は23kgも軽減された。

ホイールは21インチ軽量鍛造合金製の専用「ハニカムデザイン」を装着。このホイールには、アストン マーティン専用のミシュラン・パイロットスポーツS5タイヤ (フロント:275/35R21/リア:325/30R21)が組まれる。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事