11か月連続首位はトヨタ・ヤリス 11月の登録車・車名別ランキング

公開 : 2023.12.07 07:25

・2023年11月度の登録車の新車販売台数 車名別ランキングが公開
・好調ホンダ・ヴェゼル 日産勢2台とともにトヨタ勢を押しのけトップ10に
・改良を受けた人気車種が順調に台数を伸ばす

止まらないヤリス 首位は11か月連続に

日本自動車販売協会連合会は、2023年11月期における登録車新車販売の車名別ランキングを発表した。

2023年11月 登録車通称名別新車販売トップ10
1位 トヨタヤリス:1万6895台
2位 トヨタ・カローラ:1万3313台
3位 トヨタ・シエンタ:1万1194台
3位 トヨタ・ルーミー:1万1194台
5位 ホンダヴェゼル:9396台
6位 トヨタ・プリウス:8399台
7位 日産ノート:6866台
8位 日産セレナ:6824台
9位 トヨタ・ノア:6802台
10位 トヨタ・アクア:6527台

11か月連続の首位となったトヨタ・ヤリス。
11か月連続の首位となったトヨタ・ヤリス。    前田恵介

登録車の11月期の車名別ランキングは、前年同月比30.5%増の1万6895台を販売したトヨタ・ヤリスが11か月連続での首位につく。続く第2位には、同30.8%増の1万3313台を達成したトヨタ・カローラが、前月と同ランクで入る。

また、第3位には同10.1%増を果たしたトヨタ・シエンタと、同33.4%増を達成したトヨタ・ルーミーが、1万1194台の同台数でランクインした。

そして、第5位には同66.2%増の9396台を売り上げたホンダ・ヴェゼルが3ランクアップで入る。以降はトヨタ・プリウス、日産ノート、日産セレナ、トヨタ・ノア、トヨタ・アクアの順で続く。

トップ10のうちの7台がトヨタ車で、日産車が2台、ホンダ車が1台という結果となった。

SUV・クロスオーバーの好調続く

トップ10以降では、従来と同様にSUVおよびクロスオーバーモデルの好調ぶりが光った。

受注残の解消を積極的に進めるトヨタ・ハリアーは前年同月比232.6%増の6017台を販売して第13位につける。クロスオーバーに加えて“スポーツSUV”を標榜するスポーツと“ニューフォーマル”を謳うセダンモデルを11月に発売したトヨタ・クラウンは同119.6%増の4528台を記録して第18位に。

全面改良を受け、好調なトヨタ・ヴェルファイア。
全面改良を受け、好調なトヨタ・ヴェルファイア。    前田恵介

本年4月より販売を開始したホンダの新型SUVのZR-Vは4117台を登録して第20位にランクイン。また、セレナとともに2023年度グッドデザイン賞を獲得した日産エクストレイルは、同26.5%増の2439台を売り上げて第24位につける。

SUVに目を向けると、10月にマイナーチェンジモデルの販売を開始したマツダCX-5は、同32.2%増の2009台を登録して第27位に。3月に一部改良を実施したレクサスNX350hは同196.7%増の1973台を販売して第28位に入る。

ロータリーエンジンを発電機として使うプラグインハイブリッドモデル「MX-30 Rotary-EV」を追加して11月に発売したマツダMX-30は、同187.9%増の711台を達成した。

さらに、4月に商品改良を図ったSUBARUインプレッサはSUVモデルのクロストレックと合わせて同116.4%増の4884台を販売して第16位。6月に全面改良した高級ミニバンのトヨタ・ヴェルファイアは同1444.0%増の2455台を登録して第23位に入った。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。

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