【5インチを選ぶワケ】ケンウッド 5型ポータブルナビ「ココデスEZ-550」を検証

公開 : 2021.10.03 12:15  更新 : 2023.11.24 14:31

KENWOODのポータブルナビ、「ココデス」の5インチ・モデル。小さな画面がいいというユーザーが一定数しますので、使い勝手を検証しました。

トレンドは大画面ナビだけど

ケンウッドが9月にリリースした新設計のポータブル型ナビが「ココデス」。

同社の上級カーナビ「彩速ナビ」で培われた技術を数多く搭載した話題のモデルだ。ラインナップは9型画面を搭載した「EZ-950」、7型画面を搭載した「EZ-750」、5型画面を搭載した「EZ-550」の3種類で、自分の使い方やクルマに合わせて最適な1台を選べる。

ココデス・シリーズの末っ子「EZ-550」は、134×85×19mmというサイズ。運転席の右側にも設置できるほどコンパクトだ。画面は「ここです案内」がブルーの矢印の状態。
ココデス・シリーズの末っ子「EZ-550」は、134×85×19mmというサイズ。運転席の右側にも設置できるほどコンパクトだ。画面は「ここです案内」がブルーの矢印の状態。    浜先秀彰

今回取り上げるのは5型画面の「EZ-550」。

一般的なAV一体型ナビでは「大画面」がトレンドになっており、ユーザーがより大きな画面を好む傾向にあるが、ポータブル型では必ずしもそれが当てはまらない。

というのも画面が大きなナビはそのぶんボディも大きくなるため、セダンやクーペなど縦方向の窓面積が狭いクルマでは前方の視界を妨げたり目障りになることが多い。

また、画面が大きいほど高価になり、9型画面のEZ-950の直販サイト価格は6万5780円、5型画面のEZ-550は同3万2780円と、なんと倍ほどの価格差がある(テレビチューナーはEZ-950がフルセグ、EZ-550がワンセグ)。

そんなわけで、単純に「EZ-550=下位モデル」というわけではなく積極的に選ぶ理由があるのだ。

小さな画面、使い勝手は?

装着を行ったのはトヨタヴィッツ

EZ-550の小さなボディ(134×85×19mm)は取付け性抜群でダッシュボードの中央はもちろんのこと、運転席側ピラーの脇などちょっとしたスペースにも無理なく設置できる。

静電式タッチパネルで軽快なコントロールができる。彩速ナビ譲りのハイレスポンスが特徴だ。じつは5型ポータブルナビは、設置スペースに余裕のない二輪のライダーの間で需要が根強い。
静電式タッチパネルで軽快なコントロールができる。彩速ナビ譲りのハイレスポンスが特徴だ。じつは5型ポータブルナビは、設置スペースに余裕のない二輪のライダーの間で需要が根強い。    浜先秀彰

付属スタンドは強力な吸盤で脱落の心配がなく、最適な位置にピタリとセッティングが決まる。

電源はシガーライターソケットにプラグを差し込むだけなので、工具も不要だ。

ディスプレイにはスマホと同様の「静電式タッチパネル」を採用しており、フリックやドラッグ、ピンチイン/ピンチアウトなどの操作でメニューや地図のコントロールが可能だ。

彩速ナビ譲りのハイレスポンスも味わえ、ストレスのないスムーズなコントロールを可能としている。

とくに地図スクロールや画面の切替え、ルート探索などはとてもスピーディ。地図や案内画面上に現れるタッチ操作用のアイコンはいずれも大きめにデザインされており、小さな5型画面でも操作間違いを起こしにくい。

メニューの表示項目もひとつひとつのサイズが小さくならないよう数が絞られている。

そして、ナビ機能でもっとも特徴的なのが、ネーミングの元にもなっている「ここです案内」だ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    浜先秀彰

    Hideaki Hamasaki

    千代田工科芸術専門学校写真科を卒業後、自動車専門誌編集部スタッフを経て、フリーランスライターとして独立。現在は執筆、編集、撮影を一人で行うことも多い。カーナビやドラレコのレポートを得意とするが、守備範囲はカスタムパーツや洗車ケミカル、車内小物までを含むカー用品全般となる。YouTube「カーグッズチャンネル」を2021年より運営。

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