ついに発売! EVの再生バッテリー、KENWOODのポータブル電源に 「IPB01K」の強みは?

公開 : 2024.02.20 11:04  更新 : 2024.02.20 11:22

EVで使われたバッテリーを再生した「ケンウッド」のポータブル電源。脱炭素時代の新たなアイテムとして、3月下旬に発売されます。

アウトドアにも、非常用電源にも

昨年、日産/JVCケンウッド/フォーアールエナジーの3社共同プロジェクトで、リーフの再生バッテリーを用いたポータブル電源が発売され話題になった。

日産のディーラーで販売されるもので「NISSAN × KENWOOD」のダブルネームが入っている製品だ。

ケンウッドのポータブル電源「IPB01K」。新潟県長岡市にあるJVCケンウッド長岡で生産される日本製だ。
ケンウッドのポータブル電源「IPB01K」。新潟県長岡市にあるJVCケンウッド長岡で生産される日本製だ。    JVCケンウッド

そのときに予告されていた「KENWOOD」ブランドのモデルがこのたび正式発表されることになったのでご紹介したい。

「KENWOOD IPB01K」は、電気自動車の再生バッテリーを利用したポータブル電源の新ラインナップとして、JVCケンウッドが3月下旬から、カー用品店などのアフターマーケット販路を中心に販売する。

EVのバッテリーをリユースしているため、新たに製造する場合に比べてCO2発生を抑えられる、いわば脱炭素時代の発想のバッテリーだ。

技術的な注目点は、車載用に開発されたバッテリーならではの耐久性。

-20℃~60℃の範囲で動作し、季節を問わず車内で使用・保管することができる。

そして自己放電が少ないため、長期の保管や、約2000回の繰り返し充電にも対応し、災害などに備える非常用電源としても適しているのだ。

彩速ナビやドライブレコーダーなどを展開している「KENWOOD」のモデルとして登場した「IPB01K」はオープン価格。

税込みの市場推定価格は、17万500円前後と発表されている。

KENWOOD IPB01Kのサイズ/スペック

バッテリー:リサイクルのリチウムイオン充電池
外寸:(W)370×(H)205×(D)282mm(ハンドル収納時)
重量:14.4kg
サイクル寿命:約2000回

充電池容量:633Wh
入力:12~25V DC 100W

天板・前面のロゴは「KENWOOD」。国内メーカー3年保証がついている。
天板・前面のロゴは「KENWOOD」。国内メーカー3年保証がついている。    JVCケンウッド

AC出力:
【AC×2】100V AC 50/60Hz 合計600W(瞬間最大1200W)
HIGH-POWER時 合計900W

USB出力:
【USB type-C】5V DC 3A
【USB type-C】5V/9V/15V/20V DC 3A(最大60W)
【USB type-A×2】5V DC 1.5A

シガーソケット出力:12V DC 10A 最大120W
充電時間:ACアダプター使用時:約9.5h シガーアダプター使用時:約14h
動作温度範囲:-20℃~60℃(バッテリー温度が60℃を超えると停止)
充電温度範囲:0℃~45℃

2月20日から予約キャンペーン販売

また、同社の公式オンラインストア「JVCケンウッドストア」で、JVCブランドのソーラパネル「BH-SP100A-H」とセットにした予約キャンペーン販売が開始された。

3月下旬以降から製品が届けられるスケジュールとなっているので、これから暖かくなる季節にアウトドアを楽しむ際の新アイテムとして注目しておきたい。

JVCケンウッドストアのポータブル電源「IPB01K」予約キャンペーン:
https://www.kenwood.com/jp/portable-power-supply/products/ipb01k/

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ケンウッドの人気画像