社会人1年目、ポルシェを買う。

2019.04.21

第92話:男ふたりでエンジン磨いて。

男ふたりでエンジン磨いて

すべてをきれいにするとキリがないので、
・真ん中に鎮座するファン
・クーラーのコンプレッサー
・樹脂パーツ
・目に見える(手の届く)塗装部分
を磨くことにした。

現状だと、これだけでも
かなりの時間がかかってしまいそうだ。

なかでももっとも目に入りやすく、
空冷ポルシェの象徴ともいえるのはファン。
ここを塗装している個体もちらほらある。
たしかにきれいだなぁと思うのだけれど、
できるかぎりオリジナルの風合いを尊重し
あとはどれくらいクリーンになるのか‥‥。

不要なTシャツにパーツクリーナーを含ませ
ゴシゴシと擦ってみたところ、
Tシャツはあっという間に真っ黒になった。
いっぽうでファンはそこまできれいにならない。
きれいにはなるものの、時間がかかりそう…。
ここは金ブラシ(硬すぎないもの)で落としつつ、
しかし汚れの粉がエンジン内部に入らぬように
パーツクリーナー×Tシャツで拭き取る。
ビフォーは載せないけれど、このとおり!

同じように、クーラーのコンプレッサーも。
ファンの右側にあるシルバーのかたまりだ。

「うぉーーーーー」とか、
「ひっひっひ」なんていいながら
男ふたりでエンジンの中を覗いている。
そんな姿を思い出すと、ちょっと恥ずかしい。

そして樹脂の部分。これはアーマーオールで。
アーマーオールは、要するに樹脂の艶出し剤。
エアクリーナーのカバーのほかに、
エンジン側面にも樹脂パーツがあった。
取り外せるものは外して、
ただひたすら磨きまくる。

ちなみにこの「Shell」のステッカーは、
残っているクルマは少ないとのことで、
これ以上剥げないように注意しながら磨いた。
ちょっとめくれているのも風情がある。

あとはフードの裏などの塗装部分。
この時点で、わたしたちはハイである。
下端のゴムパーツも剥がしてみたくなった。
ベローンと剥がすとここにも泥がたっぷり。

落胆するばかりか、目を輝かせながら
ピカピカに磨き上げた。

完ぺきにレストアしたクルマのように
まるで新車のようとはいかないけれど
ほどよいくたびれ感と、
たいせつに磨かれた部分が
僕にとって愛着のもてる佇まいだと思った。
てまえ味噌ですけどね‥‥。大満足だ!

せっかくだし
筒井さんの993のエンジンルームを
見せてもらうことにしよう。

フードをあけると‥‥。
自分のをやったあとに見るのはミスだった。
あまりに綺麗すぎて、見たことを後悔‥‥。

やっぱりファン、新品に変えようかな(笑)
まだまだ磨けるところは多そうだから、
すこしずつコツコツとすすめてご報告します。

※今回も最後までご覧になってくださり、
 ありがとうございます。

 帰り道、磨いたあとのエンジンは、
 いつもより軽やかに回るような気がした。

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 お待ちしております。

 
 

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