社会人1年目、ポルシェを買う。
2019.04.21
![](https://www.autocar.jp/wp-content/uploads/2019/04/ueno-taro_190417_1.jpg)
第92話:男ふたりでエンジン磨いて。
男ふたりでエンジン磨いて
すべてをきれいにするとキリがないので、
・真ん中に鎮座するファン
・クーラーのコンプレッサー
・樹脂パーツ
・目に見える(手の届く)塗装部分
を磨くことにした。
現状だと、これだけでも
かなりの時間がかかってしまいそうだ。
なかでももっとも目に入りやすく、
空冷ポルシェの象徴ともいえるのはファン。
ここを塗装している個体もちらほらある。
たしかにきれいだなぁと思うのだけれど、
できるかぎりオリジナルの風合いを尊重し
あとはどれくらいクリーンになるのか‥‥。
不要なTシャツにパーツクリーナーを含ませ
ゴシゴシと擦ってみたところ、
Tシャツはあっという間に真っ黒になった。
いっぽうでファンはそこまできれいにならない。
きれいにはなるものの、時間がかかりそう…。
ここは金ブラシ(硬すぎないもの)で落としつつ、
しかし汚れの粉がエンジン内部に入らぬように
パーツクリーナー×Tシャツで拭き取る。
ビフォーは載せないけれど、このとおり!
![](https://www.autocar.jp/wp-content/uploads/2019/04/ueno-taro_190417_2.jpg)
同じように、クーラーのコンプレッサーも。
ファンの右側にあるシルバーのかたまりだ。
![](https://www.autocar.jp/wp-content/uploads/2019/04/ueno-taro_190417_3.jpg)
「うぉーーーーー」とか、
「ひっひっひ」なんていいながら
男ふたりでエンジンの中を覗いている。
そんな姿を思い出すと、ちょっと恥ずかしい。
そして樹脂の部分。これはアーマーオールで。
アーマーオールは、要するに樹脂の艶出し剤。
エアクリーナーのカバーのほかに、
エンジン側面にも樹脂パーツがあった。
取り外せるものは外して、
ただひたすら磨きまくる。
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ちなみにこの「Shell」のステッカーは、
残っているクルマは少ないとのことで、
これ以上剥げないように注意しながら磨いた。
ちょっとめくれているのも風情がある。
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あとはフードの裏などの塗装部分。
この時点で、わたしたちはハイである。
下端のゴムパーツも剥がしてみたくなった。
ベローンと剥がすとここにも泥がたっぷり。
![](https://www.autocar.jp/wp-content/uploads/2019/04/ueno-taro_190417_6.jpg)
落胆するばかりか、目を輝かせながら
ピカピカに磨き上げた。
完ぺきにレストアしたクルマのように
まるで新車のようとはいかないけれど
ほどよいくたびれ感と、
たいせつに磨かれた部分が
僕にとって愛着のもてる佇まいだと思った。
てまえ味噌ですけどね‥‥。大満足だ!
せっかくだし
筒井さんの993のエンジンルームを
見せてもらうことにしよう。
フードをあけると‥‥。
自分のをやったあとに見るのはミスだった。
あまりに綺麗すぎて、見たことを後悔‥‥。
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やっぱりファン、新品に変えようかな(笑)
まだまだ磨けるところは多そうだから、
すこしずつコツコツとすすめてご報告します。
※今回も最後までご覧になってくださり、
ありがとうございます。
帰り道、磨いたあとのエンジンは、
いつもより軽やかに回るような気がした。
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