クルマ漬けの毎日から

2020.08.07

イギリスでは3月下旬より新型コロナウイルス対策の外出制限措置がとられました。しかし、クロプリー編集長はその直前に、新型ディフェンダーに試乗することができました。そこで体験したのは、宙を舞うジャンプ。

【クロプリー編集長コラム】新型ランドローバー・ディフェンダーで、ジャンプ!

もくじ

スピード走行 エンジニアも同乗
大ジャンプ後 しなやかな着地

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

スピード走行 エンジニアも同乗

3月23日夜、イギリス全土に外出禁止令が出された。しかし、その直前の取材で、新型ランドローバー・ディフェンダー(ロングホイールベース仕様)に試乗することができた。

まず舗装路で運転し、その後、高名なエンジニアで名ドライバーでもあるマイク・クロスがハンドルを握り、限界ぎりぎりのパフォーマンスを見せてくれたのだ。

この日、マイクと私が試乗したのは、パワーあふれる6気筒を搭載したプロトタイプ。同僚のマット・プライヤーがすでに新型ディフェンダーで集中的にオフロードを走ってレポートしているので、今回、私たちはもっと平坦な道で高速走行を試すことにした。

ランドローバーの新型ディフェンダー。

イギリス中部のゲイドンにあるジャガー・ランドローバーの高速試験場は、ル・マンのサーキットを少し縮小したようなところで、本気で走るにはうってつけの場所だ。

試乗を始めてまもなく、6気筒のプロトタイプの速度計は210km/hを表示。また、コーナリングでは160km/hで走行し、高速なのでいくぶんロールを感じたものの、接地性が高いことに驚いた。

また、段差を越える時には、極めてなめらかでありながら、しっかりとコントロールできている。

大ジャンプ後 しなやかな着地

試乗が終わろうとしていた時、マイクがもう1つ見せたいものがあると言った。

そして1車線道路で、ディフェンダーを猛スピードで走らせ、二度大きなジャンプをした。最初のジャンプは145km/h、二度目は137km/hの時だった。

ジャガー・ランドローバーの走りの調教師、マイク・クロス。

サスペンションの可動域が広いにもかかわらず、ディフェンダーは二度とも宙を飛んだ。そして、まるで羽毛の上にすべり込むように、しなやかに着地したのだ。

「この新型は、われわれが手掛けた最高の1台です」とマイクは言った。

彼は決して大袈裟な言い方をする人ではない。新型ランドローバー・ディフェンダーを手に入れた人は、きっとだれもが感心するだろう。

 
 

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