クルマ漬けの毎日から

2024.03.06

マクラーレンの新型モデル「アルトゥーラ・スパイダー」の取材のため、マクラーレン・テクノロジーセンター(MTC)を訪問。ここは2004年の完成以来、マクラーレンの本社でもあります。

マクラーレン社で新型アルトゥーラ・スパイダーの取材【クロプリー編集長コラム】

もくじ

心踊る 最高の場所
アルトゥーラの新型と改良

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

心踊る 最高の場所

2004年に完成したマクラーレン・テクノロジーセンター。イギリスの高名な建築家、ノーマン・フォスターが手掛けた。

イギリスのウォーキング(イングランド南東部)にあるマクラーレン・テクノロジーセンター(MTC)を訪ねた。この施設が正式にオープンしたのは20年前。

私たちビジターがMTCを訪れた時に感じる驚きの気持ちを、ここで働く人たちは今も感じているのだろうか? MTCに来ると、いつもこのことを考える。壮大なMTCは私にとって、何年経ってもじつに素晴らしいところ。とくに、到着した時から段階的に気持ちが高まっていくのが最高なのだ。

まず、湖の周りを運転して到着する。そして、ガラスのドアから建物の中へ入り、世界的に有名な何台かのレーシングカーの傍を歩いていく。すると、赤いオースティン・セブンが目に入る。

かつてこのセブンで、ブルース・マクラーレン(創業者)と彼の父は、ニュージーランドの浜辺で行なわれたレースに参加していたのだ。そのことを何かで読んで私が最初に知ったのは、オーストラリアで過ごした子供の頃だった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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