クルマ漬けの毎日から

2021.05.05

クロプリー編集長が最初にクルマを買ったのは、高校生の時でした。友人とお金を出し合って手に入れたそのクルマは、中古の1948年式フォード。V8エンジンを搭載したそのサルーンの愛称は「ビートルバック」です。

【クロプリー編集長コラム】思い出のクルマ、1948年式フォードV8「ビートルバック」

もくじ

発見! 最初の愛車
ビートルバックが教えてくれたこと

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

発見! 最初の愛車

懐かしいひと時を過ごした。

状態の良さそうな1948年式のフォードV8のサルーン「ビートルバック」がオークションに出ているのを、カー&クラシックのウェブサイトで見つけたのだ。

このクルマが売りに出されているのを見るのは、私がまだオーストラリアの高校生だった時に中古モデルを50ドルで買った時以来で、本当に久しぶりだ(私が30ドル、友人が残りの20ドルを出し、貯めていた小遣いすべてを使って2人で手に入れた)。

ビートルバックが教えてくれたこと

V型8気筒エンジンを搭載するこのフォードは、第2次世界大戦前と大戦後に製造されたが、ビジネスとしては成功しなかった。だが、友人と私にとっては、ビートルバックは実に素晴らしいクルマだった。

ビートルバックは大型で全高があり、車重もあるクルマだ。また、サスペンションはシンプルな構造でまったく洗練されておらず、ステアリングのロックトゥロックは6回転という、お世辞にも運転がしやすいとはいえないクルマだった。

だが、私たちはこのクルマのおかげで、オーストラリアの片田舎の荒れた土の路面をどのようにドリフトするのかを知ることができたのだ。また、すり減って操作しにくくなっていたノンシンクロのコラムチェンジシフト(3段式)を、どうやってだましだまし使うかを教えてくれたクルマでもある。

オークションに出ていたビートルバックは、ウェブサイトによれば、1万3000~1万8000ポンド(195万円~270万円)で手に入れることができるというが、もう売れてしまったかもしれない。

新たなオーナーがこのクラシックカーを改造してホットロッドにしてしまわないことを願う。こういうクルマは、いまや希少なのだから。

AUTOCAR 英国版 編集長 スティーブ・クロプリー

オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。新しく独特なものなら何でも好きだが、特に最近はとてつもなくエコノミカルなクルマが好き。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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