ホンダ・ステップワゴン / ステップワゴン・スパーダ

公開 : 2015.04.24 23:40

シャシー

ボディはピラーやサイドシルの接合部分、リアゲートの開口部、ボディ骨格などに補強が行われ、先代モデルに比べ大幅な剛性アップを実現。静的な曲げ剛性は8%、静的なねじれ剛性は25%向上しているという。組み合わされるサスペンションはフロントがマクファーソン・ストラット、リアはFFモデルがトーションビーム(車軸)式で、4WDはド・ディオン式となる。

安全性

家族で乗ることも多いミニバンだけに、安全装備の充実は不可欠。新型ステップワゴンでは運転席や助手席SRSエアバッグに加え1〜3列目シート対応のサイドカーテン・エアバッグをスパーダに標準装備。標準ボディではオプション設定される。また新世代の安全運転支援装置として普及が広まっている「ホンダセンシング」は全車にオプション設定となる。

この「ホンダセンシング」の特徴は、ミリ波レーダーと単眼カメラをセンサーとして使うことで、車両のほかに歩行者も見分けること。前方の車両や歩行者に衝突してしまうという危険を察知すると、自動的に緊急ブレーキを作動させることができる。さらに車線も見分けることにより、走行中に車線を逸脱した場合は警報を発してドライバーに注意を促すとともに、同時に車線に戻るように電動パワーステアリングを制御する。また走行している車線の中央を常に走れるよう、支援する機能も装備されている。このほかメーカーオプションとして、車庫入れを支援するスマート・パーキング・アシスト機構なども用意されている。

安全装備だけに「ホンダセンシング」はできれば全車に標準装備とすることを望みたいが、4月23日に行われた新車発表会の席上では、事前受注5000台のうち約半数が装着しているという。

グレードと価格

繰り返しになるが、新型ステップワゴンは標準ボディとエアロパーツなどを備えたスパーダの2モデル展開で、標準ボディがB/G/G・EXの3グレード。そしてスパーダ/スパーダ・クールスピリットの2種類が用意され、合計5グレードでの展開となる。駆動方式は全車ともFF/4WDの両方が用意される。

価格は標準ボディがB(FF)の228万8000円から、G・EX(4WD)の280万4000円。スパーダ/スパーダ・クールスピリットは272万5000円〜308万1400円となる。こう書くと標準モデルの割安感が目立つが、実際のところ標準ボディのBグレードは「わくわくリアゲート」が装着されず、LEDヘッドライトもオプション設定されない。そのためもっとも売れ筋となるのはG(FF)の248万円以降だろう。

改めて説明するまでもなく、5ナンバー3列シートミニバンというのは国産普通車のなかにおいてもっともホットなマーケットといっていい。その中心に座るのがトヨタのノア&ヴォクシーであり、日産のセレナだが、新型ステップワゴンのG(248万円)はノア&ヴォクシーのX(246万8571円)やセレナ20X(245万2680円)とほぼ同額であり、経済性や走行性能面でのアドバンテージを考えると、非常にお買い得なモデルといえるだろう。

いっぽうスポーティ・グレードであるスパーダは272万5000円から。これもヴォクシーZS&ノアSi、セレナ・ハイウェイスターなどとほぼ横一線の価格設定となっている。

(文・佐橋健太郎)

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