ロータス・エキシージSロードスター・オート

公開 : 2015.02.10 22:40  更新 : 2017.05.29 19:24

もっとも高く評価できるのは非常に簡単にパフォーマンスを引き出せる点。小さく、低く構えた他のスポーツカーでは真似のできない瞬発力をもちあわせながら、190ps台まで全く衰えを見せない点は素晴らしい。

すべてのエキシージSにはオフ/スタンダード/スポーツの3つのドライビング・モードが用意されており、シャシーのスタビリティやスロットル開度の変更、エグゾースト・ノートがモードに合わせて変化する。

3つのなかではスポーツ・モードが特に好印象。限界点ちかくでも思うままのスライドを許容してくれ、また耳に届くエグゾースト・ノートもドライビングに対する情熱を掻きたててくれる。

さらに激しさを増すレース・モードを追加するには、追加費用が必要となる。これを選べば、サーキット・タイム短縮にも直接つながることになるだろう。ロータスのエンジニアのもっとも得意とする部分だ。

その他の部分は、これまでのロータスとまったく同じ。アシストなしのステアリングは一糸乱れぬ正確性と、真っ先に惚れ込んでしまうようなウエイトを見せつけてくれるし、制動力も並外れてパワフル。細やかなペダル操作による調整にも従順に応えてくれた。

シートはごくごくシンプルではあるものの快適性は損なわれていない。キャビンも相変わらずエンスージァストにとっては居心地よくスパルタンだ。ただ、ボクスターがデビューした今、やや時代遅れにも感じるのも正直なところだ。

しかしあくまでこのクルマの最優先事項は ”いかに速く走れるか” である。この点に関しては、申し分のない役回りをつとめているから安心していい。

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