海外試乗

2018.07.07

比較試乗 高級4ドアクーペ対決 メルセデス・ベンツCLS vs ポルシェ・パナメーラ

メルセデス・ベンツCLS450/ポルシェ・パナメーラ・スポーツツーリスモ4 E-ハイブリッド

CLSの十分なパワー 大迫力のパナメーラ

モーターウェイでは気づかなかったが、367psはもとよりたった1600rpmで発揮する51.0kg-mのトルクがあれば、2t近いこの高級セダンでも公道のコーナーを脱兎のように駆け抜けられる。エンジンは6250rpmのリミットまできっちり回るが、中速域を多用するほうがこのクルマをそれらしく走らせられることにも気づいてくる。ステアリングの操舵力もギア比も適当で(もっと辛口のAMGモデルではこうはいかない)、巨体を落ちついて御すことができる。

いちばん感じるのは喜びというよりは満足感、あふれるばかりの豊かさよりは運動性能も能力のひとつという冷めた感じだ。クルマなりに走らせると、シャシーのバランスもよく、トラクションにも不満はない。ペースを上げると前輪が路面の凹凸にあおられるとともに反応が心もとなくなり、それで限界を知ることになる。

さて、CLSを迎え撃つのは、シューティングブレークのかたちをとったパナメーラ・スポーツ・ツーリスモ4 E-ハイブリッド。花崗岩から切り出したようなスタイルは、エランバレーのヴィクトリア朝時代の橋に通じるものがある。くらべてしまうとメルセデスのほうは華奢にみえてしまうし、スペック表をならべてもそうだ。

エンジンと電気モーターの力をギアボックスを介して四輪に送るのは両者に共通だが、パナメーラの2.9ℓツインターボV6とモーターの連合は462psと71.4kg-mをしぼり出すのだ。おまけにシャシーもとんでもなく対話性にすぐれると確認済みとくれば、はなから勝負にならないではないか?

 
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