[ABARTH 70周年]嶋田智之が、いま見つめるABARTH 595

ダッジ・チャレンジャーSRTヘルキャット・レッドアイ 試乗 ザ・マッスルカー

2018.10.12


コーナーリングも悪くない

かといって、メーターの数字ばかりに気を取られているわけにもいかないし、サイドウィンドウを歪むように流れていく景色に見とれるわけにもいかない。次のコーナーが迫ってくる。

ブレーキングやコーナリングでも、レッドアイが相当なパフォーマンスの持ち主だということがわかる。速すぎると思える速度でも、コーナーへのアプローチを受け入れてくれるのだ。ただ、低速コーナーの出口で、リアタイヤへ極太のトルクを送ろうとしても、スタビリティコントロールが強制的に制限をかけるから、レスポンスが削がれてしまう。レッドアイが優れたコーナリング性能を備えていたとしても、それを長所とは捉えていないかもしれないが。

また、例え電子制御がすべてオンの状態でも、レッドアイのテールは滑り、派手なアングルでドリフトさせることもたやすい。路面がドライなら、という条件付きだけれど。もしウェット状態なら、低速域での悪ふざけは、いささか危険なものになってしまうだろう。

レッドアイには、発進加速を最大化させるローンチ・トラクションコントロールも備わっているが、完全にオフにすることも可能。猛獣と対峙することも選択できるというわけ。フルパワーをかければ、リアタイヤからは派手にスモークが上がり、スロットルペダルの操作で滑り具合や姿勢を制御することも難しくはない。

楽しいとはいえ、巨大なパワーを解き放つには効果的とはいえない方法だけれど。

 
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