[ABARTH 70周年]嶋田智之が、いま見つめるABARTH 595

軽自動車70年の歴史 日本ならではの傑作小型車26台 前編

2018.10.08

100字サマリー

1950年代半ば、モータリゼーションを支えたのは、欧州ではマイクロカー、日本では軽自動車でした。そんな軽自動車の概念が生まれてもうすぐ70年。日本ならではの傑作小型車たち、その変遷を振り返ります。

軽自動車規格の誕生(1949年)

個人ユーザーに自由な移動手段をもたらすべく、税制面で優遇される小型車として軽自動車規格が制定されたのは1949年。しかし、2サイクル100cc/4サイクル150ccを上限とする排気量や全幅1mまでのボディサイズでは、四輪車は成立しなかった。そこで翌年には排気量も外寸も上限を引き上げるが、これも四輪車は登場せず、1951年にはさらに排気量上限を2サイクル240cc/4サイクル360ccへ拡大。この頃から、小規模メーカーの参入例が見られるようになる。

転機は1954年、2サイクルも排気量上限を360ccとした規格改定だ。これ以降、大手メーカーも軽四輪を手がけるようになり、マイカーが少しずつ現実のものとなり始める。以来、日本の自動車普及に貢献し続けてきた軽規格が、いま危機にさらされている。環境税を口実とした増税や、海外からの非関税障壁という指摘に基づく優遇撤廃論など、社会的弱者への負担増にもつながる逆風が吹いているのだ。しかし軽自動車は、メーカーのたゆまぬ努力によって存続してきた、日本の自動車文化の一翼だ。そのめざましい進化ぶりを振り返ってみたい。

 
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