ダッジ・チャレンジャーSRTヘルキャット・レッドアイ 試乗 ザ・マッスルカー

公開 : 2018.10.12 10:40


どんな感じ?

期待通りの笑えるほどの激しさ

走りは期待通りに、笑ってしまうほど激しい。

しかし、日常的な速度域なら、並外れたパフォーマンスを秘めているにも関わらず、比較的民主的な走り方をしてくれる。ややダンピングが足りていないようだが、低速域での乗り心地も柔軟で、ステアリングは軽く正確に反応する。このクルマは特にワイドボディ仕様だから、305/35ZR20というワイドなタイヤを、後付け感が隠せない大きなオーバーフェンダーで覆っている。

インテリアの素材感や漂う匂いは安っぽいが、組み立ての質感はしっかりしている。デザインはシンプルながら少し古臭ささもあるものの、気取らないクルマの雰囲気には良く似合っているように思う。ドライバーズシートに座ると、漫画にでも出てきそうなほどアグレッシブに肉付けされたボディのことを、忘れてしまいそうだ。シルキーなタッチは期待できないとしても、圧倒されそうな雰囲気は感じ取れる。

ストロークの長いアクセルペダルを、2.5cmほど踏み込めば、レッドアイのキャラクターは一変する。エグゾーストノートは大きくなり、エンジンは直ちに回転数を上げ始める。ペダルを踏み込むほどに、特にスーパーチャージャーが過給をはじめる3000rpm以上では、エンジンの発するエネルギーが急加速する。

アクセルペダルが床に付く前でさえ、チャレンジャーは全力を解き放っているように感じられるが、まだ余力が残っている。フルスロットルにすると、まるでスポーツバイクのようにスピードメーターは回転し、あっという間に驚くような数字を針が指すことになる。

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