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2017.07.15

なぜクルマは重たくなった? 3つ理由と解決法とは

[編集部より]

「クルマが重たくなった」という事実は、周知のとおり。しかし、なぜ重たくなったのでしょう。英国編集部のフランケルは、3つの理由があるといいます。解決方法もあるといいのですが……。

text:Andrew Frankel(アンドリュー・フランケル)

軽さは正義 にもかかわらず重くなる

あなたの出身校が「ホグワーツ」なら別だが、ふつうは魔法の杖など持っていない。前進するには魔法に頼らぬ努力が必要だ。それこそ、自動車工学における真実だ。

では、たったひとつでクルマに求められる諸要素をすべて満足させる方法はないのだろうか。

優れた加速、高いコーナリングスピード、よりよいハンドリングやブレーキング、少ない燃費とエミッションが、一度に達成できる方法が。

おまけに、資源も節約できればいうことはない。もったいぶった言い方をしたが、その答えにはお気づきのことだと思う。魔法学校で学ぶことではない。

軽量化だ。

ロータスの創立者であるコーリン・チャップマンは、この概念を理解し、実戦した人物だ。

ただし、彼のそれは、活発な走りを追求するのみだった。彼が唱えた「シンプルに、そして軽く」と「パワーアップは直線での速さをもたらすもの」だという考えは、自動車業界の金言となっている。

チャップマン率いるロータスは、素材の量や厚さを減らすだけでなく、ドライブシャフトにサスペンションのリンクを兼ねさせるなど、ひとつの部品に可能な限り多くの機能を持たせた。

現在でも、この原則は有効だ。

381psのBMW X5 M50dと、136psのロータス・エリーゼ・スプリントのパワー・ウエイト・レシオがほぼ変わらないのである。どちらに乗りたいか? それはいうまでもない。

それなのに、クルマの重量は増加する一方だ。20年ほど前の世代と比べれば、優に1.5倍はあるだろう。その原因は、一体どこにあるのだろうか。

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