【リアシート設定で更に911の対抗馬へ?】 新型メルセデスAMG GTクーペ 4LのV8ツインターボで武装

公開 : 2024.04.14 20:05

インテリアデザインとインテリア その2

AMGパフォーマンスステアリング

ツインスポークデザインのAMGパフォーマンスステアリング(ナッパレザー)を標準装備。大胆に絞り込まれたグリップやフラットボトム形状/大型のアルミニウム製パドルシフト/最新デザインのAMGドライブコントロールスイッチがスポーツ走行時の操作性を高めると同時にコックピットにより精悍な印象を与える。

また、ステアリングヒーターも備えることで快適性も向上。オプションのAMGカーボンパッケージ装着時は、トップとボトムがカーボン、グリップ部がマイクロカットとなり、レーシーな雰囲気が一層高まる。

ブルメスター・サラウンドサウンドシステム

新型「メルセデスAMG GTクーペ」
新型「メルセデスAMG GTクーペ」

ブルメスター・サラウンドサウンドシステムを標準装備。11スピーカー/16チャンネル、合計出力600Wのオーディオシステムが、自然かつ印象的なサウンドを奏で、ドルビーアトモスに対応しており、これまでにない没入感溢れるサウンド体験が可能だ。

ブルメスター・ハイエンド3Dサラウンドサウンドシステム

3Dサラウンドにも対応したブルメスター・ハイエンド3Dサラウンドサウンドシステムをオプション設定。15個スピーカー/15チャンネル、合計出力1170Wのオーディオシステムは、余裕のある再生能力により、自然で心地良いサウンドと力強い大音響を両立する。

ルーフライナーにはAMG 3Dスパイダーアクチュエーターが備わり、立体的な音響再生を実現。さらにラゲッジルームには出力 400WのアクティブAMG ECS(Externally Coupled Subwoofer)を搭載し、豊かで迫力に満ちた低音域を堪能することができるという。

ラゲッジルーム

ラゲッジルーム容量は標準の2シーター仕様で321L、オプションの可倒式リアシート装着時は後席を倒すことで675Lと余裕のあるスペースを利用でき、またEASY-PACK自動開閉テールゲートとフットトランクオープナーが備わり、高い利便性を実現する。

ボディシェル

新型GTクーペのボディシェルには、メルセデスAMGが開発したまったく新しい車両アーキテクチャーが採用された。

軽量なアルミニウム複合シャーシにより最大限の剛性を生み出すもので、精度の高いドライビングダイナミクスや優れた快適性、最適なパッケージング、それに加えスポーティなボディプロポーションを実現するベースとなっているとメルセデスは語る。

新型「メルセデスAMG GTクーペ」
新型「メルセデスAMG GTクーペ」

新型GTクーペのボディシェルアーキテクチャーは2+2シートを採用するための基本レイアウトと多種多様な駆動システムへの対応、AMGならではのドライビングパフォーマンスを実現すると同時に、快適性や安全性に関するメルセデス・ベンツの厳しい基準の両方を満たす必要があった。

アルミニウム/スチール/マグネシウム/繊維複合材を使用した材料の組み合わせによって、重量を抑えつつ可能なかぎり最も高い剛性を実現。同時に、快適性および安全性に関する先進の機能・装備を搭載することも可能とした。

ボディシェルのねじり剛性は先代比で18%向上。横軸の剛性は50%、縦軸の剛性は40%高くなった。シャーシ剛性の向上は極めて正確なハンドリング特性を実現。ドア及びボンネット、テールゲートを除いたボディシェルの重量はわずか270kgとなっている。

車両の全体コンセプトは、重心が可能なかぎり低く保たれるよう考えられている。パワートレインとアクスルの接続部を低い位置に置いていることや、剛性面で重要なコンポーネントをボディシェル構造内に配置しているのはそのためであり、具体的な例としては、フロントおよびリアセクションとセーフティパッセンジャーセルの接続部が曲げ強度やトルク剛性に優れていることが挙げられる。

これは、力の伝達経路を徹底して可能なかぎり低い位置とすることで実現したものだという。ミグ溶接/レーザー溶接/パンチリベット/ブラインドリベット/ミグハンダ/ボンドシーム/フロードリリングスクリューといった最新の接合方法とそれらに必要な精密な工具製作によって、ボディシェルの品質が最高水準にまで高められた。

隙間の寸法や曲率、接合部の経路についても同様で、この新しいボディシェルアーキテクチャーは、多くの面で法的要件をはるかに超える、社内の厳しい衝突関連要件をすべて満たしたという。

こうした厳格な品質基準にもかかわらず、デジタル開発に使用したソフトウェアの品質が高かったため、シャーシプロトタイプの実物がなくても量産用機械の製造をスタートさせることが可能となり、事故時のパッシブセーフティにとってきわめて重要な、いわゆる構造確認車両は、すでに初回の実際の衝突テスト時から厳格な社内要件を満たしていたと彼らは強調した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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