フェラーリ360 モデナにポルシェ911も 5万ポンド(約930万円)以下 予算別中古車選び(4)

公開 : 2024.02.15 19:05

新型コロナの流行と半導体不足を乗り越え、英国の中古車価格は下降傾向 EVシフトが進む一方、魅力的なエンジン車は多数 英編集部が予算別にピックアップ

2万5000ポンド(約465万円)から5万ポンド(約930万円)

5万ポンド(約930万円)まで予算を増やせば、多くの新車が射程圏に入るが、中古車のラインナップも悩むほど魅力的になる。高性能なSUVや、パワフルなマッスルカーだけでなく、イタリア製スーパーカーも選択肢に含まれる。ある程度の保証も期待できる。

アストン マーティン・ヴァンテージ(2005〜2017年/英国仕様)
アストン マーティンヴァンテージ(2005〜2017年/英国仕様)

フェラーリ360 モデナ F1

2000年式 走行距離:6万2700km 英国価格:4万7995ポンド(約893万円)

名門フェラーリも、この価格帯なら候補に含まれてくる。2+2のモンディアルの方がお手頃かもしれないが、折角なら360を選びたい。

フェラーリ360 モデナ(1999〜2005年/英国仕様)
フェラーリ360 モデナ(1999〜2005年/英国仕様)

筆者がピックアップした1台は、最近タイミングベルト交換を済ませたばかりの、F1マチック搭載車。整備記録がしっかり残り、これまでのオーナーは温存せず運転を楽しんできたらしい。

アストン マーティン・ヴァンテージ 4.3 V8

2006年式 走行距離:4万5100km 英国価格:3万3500ポンド(約604万円)

状態の良いアストン マーティン・ヴァンテージも、英国では2万5000ポンド(約465万円)前後から売られている。この世代の魅力といえるのが、比較的信頼性が高いことだろう。

アストン マーティン・ヴァンテージ(2005〜2017年/英国仕様)
アストン マーティン・ヴァンテージ(2005〜2017年/英国仕様)

少し予算を増やすことで、筆者が選んだ例のように、走行距離の短い1台も出てくる。2オーナー車で、正規ディーラーでメンテナンスを受けてきたクーペだ。

フォードマスタング 5.0GT

2016年式 走行距離:5万6300km 英国価格:2万5475ポンド(約474万円)

V8エンジンのアメリカン・マッスルカーも、内燃エンジン時代の終わりに堪能しておきたい1車種だろう。

フォード・マスタング(6代目/2014〜2023年/英国仕様)
フォード・マスタング(6代目/2014〜2023年/英国仕様)

筆者が注目した1台は、ヒーターとクーラー内臓のシートに、バックカメラ、ブレンボ・ブレーキ、シェーカー社のハイファイ・ステレオを装備。正規ディーラーでの整備記録も残る。

アウディR8 4.2FSI V8(初代)

2008年式 走行距離:6万4300km 英国価格:3万6950ポンド(約687万円)

見た目が美しく、走りの優れるアウディのスーパーカーが、R8。目をつけた1台は初期型だが、マニュアル・トランスミッションを搭載することが大きな魅力だ。

アウディR8(初代/2006〜2016年/英国仕様)
アウディR8(初代/2006〜2016年/英国仕様)

これまでのアウディ・ディーラーでの整備記録が、一式残る。2代目より、少しコンパクトなボディサイズも好ましい。

アルピーヌA110 リネージGT

2022年式 走行距離:1400km 英国価格:4万8000ポンド(約893万円)

小さなフランス製ミドシップ・クーペ、アルピーヌA110は、踊るようにワインディングをこなす。これまで経験したことのないような、甘美のドライビング体験を堪能できるだろう。

アルピーヌA110(2017年〜/英国仕様)
アルピーヌA110(2017年〜/英国仕様)

筆者が現在の中古車市場で注目した1台が、走行距離が最も短いリネージGT。アップグレード・ブレーキとスポーツエグゾースト、ヒーター付きフルレザー・シートなどを装備する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・ブレンナー

    Richard Bremner

    英国編集部
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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