アルピーヌ『A310ビジョン』公開(前編) レトロフューチャーな特別モデルを予告? 50年前の名スポーツカーが復活 公式には1台限り

公開 : 2026.10.13 07:20

ガソリンエンジン搭載モデルも実現可能?

ヴィラン氏は、このコンセプトカーの量産化については「計画されていない」と強調したが、「可能性はあります。このクルマに対する反響は良いものになると確信しています」と述べている。

特に注目すべきは、このコンセプトカーの開発コードが「PS1」、つまり「プロジェクト・スペシャル(project special)」を意味していることだ。アルピーヌの製品ラインナップにおける位置づけを示唆していると言える。

アルピーヌA310ビジョン
アルピーヌA310ビジョン    アルピーヌ

ヴィラン氏はさらに、このコンセプトカーでは新型A110と同様に、車高を低くするためにバッテリーを分割するがあるものの、後輪駆動か四輪駆動かといったパワートレインの詳細については、現時点では何も決定していないと付け加えた。

APPが内燃機関のパワートレインにも対応している点は見逃せない。新型A110への搭載計画はないものの、限定生産車であればCO2排出量やゼロ・エミッション車販売目標への影響が少ないため、ガソリンエンジンを搭載したスペシャルプロジェクト車も実現できるかもしれない。

パリ・モーターショーで彫刻作品(スカルプチャー)として公開された新型A110は来年発売予定であり、A310のような限定生産の特別仕様車は、その数年後に登場するだろう。

(翻訳者注釈:この記事は「後編」へ続きます)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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