グローブボックスは小さい。スマートフォン用とみなしたほうが、あとでガッカリすることはないだろう。インフォテインメント・システムはそっくりそのまま他車からの流用。これは残念である。

メーターはレヴ・カウンターとハイブリッド用のゲージのみがTFTディスプレイに表示される。ガソリンと温度関係はアナログ式となる。

Aピラーを極限までスリムにすることに力を入れたとのことで、結果としても初代NSXと同等の細さになっている。

エンジン・サウンドは意図的に車内まで取り込まれる仕組みとなっている。よってコンプレッサーの音とメカニカルな音が耳に届いてくる。ただし、スリルとはほど遠い音質である。

■「買い」か?

歴史に名を刻むようなスーパーカーになるかどうかは、今のところはわからない。今後のオープン・トップ版やタイプRがデビューする可能性があるということが唯一の救いである。

ただしこれだけは言っておきたい。「ホンダよ、スポーツカーの世界へおかえりなさい」 こちらの世界に戻ってきてくれたことが、私は心から嬉しい。

(レスリー・ホーボルト)

ホンダNSX

予想価格	£120,000(2,211万円)
最高速度	307km/h
0-100km/h加速	2.9秒
燃費	6.0〜7.1km/ℓ
CO2排出量	NA
乾燥重量	1725kg
エンジン	V型6気筒3493ccツイン・ターボ
最高出力	581ps
最大トルク(内燃機関)	56.1kg-m/2000rpm
ギアボックス	9速デュアル・クラッチ