■どんな感じ?

キャビンはリフレッシュしたと書いたばかりだが、クオリティは相変わらず安っぽい。レザーを纏ったトップ・グレードの ‘エクセル’ でさえ、お世辞にも高級感があるとはいえない。

ちっぽけなプラスティックがそこかしこに見られ、特にステアリング・ボスは、コストを抑えていることがわかりやすい。ステッチはフェイクだし、多くの表面素材が薄っぺらい。

サポートしてくれそうな見た目の4ウェイ電動シートは硬く、快適とは程遠い。ステアリングの操作幅は小さく、ドライブ・モード切り替え用のスイッチも、もう少し別の場所にセットできなかったのかと思う。

後席は手動で背もたれを調整できるのだが、スライドは不可。身長が高い場合、2人すら快適に座れず、当然3人の場合はギュウギュウ詰め。特に肩周りに余裕がない。

バッテリーを設置する影響で、リア・シートをたてた状態だと容量はスタンダードなモデルよりも50ℓ小さくなっている。シートを倒せば、左右対称の空間が広がるので助かるが、完全にフラットにならない点は減点。

48km/h以下であればEVモードにてエミッション・フリーの走行ができるが、かなり積極的にガソリン・エンジンが介入してくるから完全なゼロ・エミッション走行は実際のところむずかしい。