2016年2月 自動車販売台数ランキング

2016.03.05

2月の新車販売は14カ月連続での前年割れ。軽自動車の不振とトヨタの一時生産停止が影響

2016年に入って日本の多くの経済指標が低迷しているなか、新車販売も厳しい状況が続いている。自動車業界団体がまとめた2016年2月の全体での国内新車販売は、前年同月比6.4%減の45万1320台と14カ月連続での前年割れを記録。カテゴリー別では、登録車が同4.6%減の27万5165台と5カ月ぶりにマイナスに転じ、軽自動車は同9.1%減の17万6155台と14カ月連続での減少となった。市況に関して業界団体の関係者は「登録車は1月に発生した愛知製鋼の事故を受けてトヨタが全完成車ラインを1週間ほど停止した影響で、軽自動車は昨年4月の増税の影響が長引いて、前年割れを記録してしまった」と解説。今後については、「登録車はプリウスなどの新型車を中心に受注が好調なので、プラスに転じる可能性が高い。ただし、消費税増税前のレベルに戻るにはまだ時間がかかりそう。軽自動車は回復への好材料がなかなか見えてこず、販売不振はしばらく続く見込み」と分析した。

車名別ランキングでは、新型に移行したトヨタ・プリウスが一時生産を停止したものの前年同月比44.9%増の1万9010台の販売を記録して3カ月連続での首位に輝く。続く第2位には昨年12月に内外装のマイナーチェンジを行ったダイハツ・タントが、第3位にはホンダN-BOXが位置し、前月と同様のトップ3となった。2015年販売トップのトヨタ・アクアは、新型プリウスの登場などが影響して同38.5%減の第5位に落ち込む。トップ10を一覧すると、登録車が4車種で残り6車種が軽自動車。この比率になるのは、3カ月ぶりである。また、トップ10のうちで前年比を超えたのはプリウスとタント、スズキ・ハスラーの3モデルのみで、残りの7モデルは前年割れという寂しい結果となってしまった。

注目のニューモデルの動向にも触れておこう。昨年12月にワークスを追加したスズキ・アルトは同4.9%減にとどめて第7位にランクイン。昨年7月に新型に切り替わったトヨタ・シエンタは一時生産を停止したにもかかわらず同464.4%の大幅増を記録して第12位に位置する。昨年12月にエマージェンシーブレーキを全車標準装備化するなどのマイナーチェンジを図った日産エクストレイルは同34.8%増で第18位に、昨年4月に新型に移行したホンダ・ステップワゴンは同114.8%増で第23位に、昨年8月に全面改良したスズキ・ソリオは同18.6%増で第30位に、2月にハイブリッドモデルを追加したホンダ・オデッセイは同71.3%増で第32位に入った。また、昨年12月にマイナーチェンジして一充電走行距離を280kmにまで引き上げた日産リーフは同74.9%の大幅増を達成した。

日本自動車販売協会連合会 発表
メーカー モデル 台数
1 トヨタ プリウス 19,010
2 トヨタ アクア 14,010
3 ホンダ フィット 10,013
4 日産 ノート 9,800
5 トヨタ シエンタ 8,308
6 トヨタ ヴォクシー 7,696
7 日産 エクストレイル 7,367
8 ホンダ ヴェゼル 7,035
9 トヨタ カローラ 6,708
10 日産 セレナ 6,569
11 マツダ デミオ 5,694
12 ホンダ ステップワゴン 5,684
13 トヨタ ヴィッツ 5,532
14 ホンダ シャトル 4,448
15 スバル インプレッサ 4,299
16 トヨタ ノア 4,200
17 トヨタ エスクァイア 3,962
18 スズキ ソリオ 3,863
19 トヨタ パッソ 3,588
20 ホンダ オデッセイ 3,410
21 トヨタ ハリアー 3,343
22 マツダ CX-5 3,314
23 ホンダ フリード 3,294
24 マツダ CX-3 3,247
25 トヨタ ヴェルファイア 3,242
26 トヨタ クラウン 3,235
27 スバル フォレスター 3,125
28 日産 リーフ 2,819
29 トヨタ アルファード 2,690
30 トヨタ ランドクルーザーW 2,474

新規登録台数は6カ月連続でのマイナス。VW/アウディは2桁減が続く

輸入車の新車販売も苦戦が続く。2月の外国メーカー車の新規登録台数は前年同月比2.2%減の2万2806台と、6カ月連続での前年割れ。日本メーカー車含ではトヨタやスズキ、ホンダなどの健闘もあって同0.7%の微減(2万7314台)に収まった。登録車に占める輸入車の割合は、国内新車が振るわなかったこともあり、2月単月では最高の8.3%を成し遂げる。市場の動きについてJAIA関係者は、「排出ガス不正問題で揺れるフォルクスワーゲンと同グループのアウディは、依然として2桁減が続いている。新型車販売が一巡したメルセデス・ベンツも伸び悩んだ。価格帯では400万円以上の車種が回復傾向にあるものの、販売の中心を占める400万円未満は低調のまま。一方でフランスやイタリア、英国といったブランドの新型車、第3世代に移行したスマートなどは好セールスを記録している」と解説した。

外国メーカーのブランド別成績では、前年同月比4.8%減ながら5004台の新規登録を達成したメルセデス・ベンツが首位を維持する。第2位には同24.3%減(4085台)となったフォルクスワーゲンが位置。第3位には同18.8%増(3747台)を達成したBMWが、第4位には同21.0%減(2028台)のアウディが入った。

ドイツ四強以外では、BMWミニが同4.4%増(1733台)、ボルボが同15.9%増(1152台)、フィアットが同32.8%増(640台)、プジョーが同49.9%増(607台)、スマートが同2094.1%増(373台)、ランドローバーが同17.3%増(264台)、ジャガーが同120.7%増(203台)、シトロエンが同14.8%増(155台)、シトロエンから分離したDSが同18.8%増(82台)の好成績を記録。また、VWグループのポルシェは同17.5%増(489台)と前月に続きプラスを達成する。日本市場からの年内撤退が報道されたフォードは、同17.9%の2桁減(275台)となった。

日本自動車輸入組合 発表
メーカー 2月 2016年累計
1 Mercedes-Benz 5,006 9,126
2 VW 4,085 7,078
3 BMW 3,747 6,337
4 Nissan 2,006 3,593
5 Audi 2,028 3,558
6 BMW MINI 1,733 2,930
7 Toyota 1,302 2,291
8 Volvo 1,181 2,066
9 Jeep 652 1,089
10 Porsche 489 1,024
11 Fiat 640 1,010
12 Peugeot 607 965
13 Suzuki 488 874
14 smart 373 843
15 Renault 490 758
16 Mitsubishi 466 734
17 Land Rover 272 506
18 Ford 280 428
19 Honda 246 344
20 Jaguar 203 342
21 Alfa Romeo 171 272
22 Citroen 155 245
23 ABARTH 123 205
24 DS 82 134
25 Maserati 75 134
26 Cadillac 56 131
27 Ferrari 41 83
28 BMW Alpina 34 78
29 Chevrolet 44 78
30 Bentley 28 57
31 Chrysler 26 52
32 Lamborghini 33 50
33 Lotus 24 44
34 Dodge 28 35
35 Hyundai 8 34
36 Aston Martin 19 30
37 Rolls Royce 16 27
38 Scania 12 17
39 Mclaren 6 14
40 Rover 3 4
41 Lancia 2 3
42 Unimog 2 3
43 Autobianchi 1 2
44 GMC 1 2
45 MG 2 2
46 Hummer 0 1
47 PROTON 1 1
48 Kia
49 Morgan
50 Pontiac
51 Others 27 53
合計 27,314 47,687
文・大貫直次郎
 
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