コーナーリング・マナーも思いのほか素早く、バランスもよい。RS7と比較すると、密なコミュニケーションがとれる。中古の車両であるから、ダンパーがわずかにくたびれているようだが、これが原因でやる気が削がれるというような事態も避けられている。

新車時にアストン マーティンの広報車をドライブしてから5年が経ったが、当時よりももっとラピードのことが好きになった。うまく歳を重ね、どれほど貴重で特別なフィールを携えているかもわかった。

後席にも乗ってみた。決して長い距離ではなかったが、いやな思いはしないだろう。ハッチバック式のリア・ドア、大きなブートのありがたさも体感した。

アウディRS7パフォーマンスを差しおいて選ぶか?

すぐにでもそうしたい。そして毎日使うだろう。

サービスを受けつづける自信があるか? ずばり自信はないが、新車時に比べて値段は半額だ。その価格で乗れることの方が、わたしには魅力に感じられる。