【アストン マーティン祭り】後編 DB2/4 DB4 シリーズV V8 DB7 ヴァンテージほか

公開 : 2021.10.17 17:45

ルックスやパワーだけでなく、映画での活躍など、魅力に溢れるアストン マーティン。過去最大規模のオーナーズミーティングを、英国編集部が取材しました。

アストン マーティンV8(1973年)

執筆:Paul Hardiman(ポール・ハーディマン)
撮影:Paul Hardiman(ポール・ハーディマン)/Mac Earey(マック・アーリー)
翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
オーナー:ポール&ジャネット・バリー

バリー夫妻は愛犬を乗せて、1989年以来大切にしているインペリアル・ブルーのV8で来場した。「幸運にも、これまで沢山のクルマを所有してきました。いつかはアストン マーティンが欲しいと考えていたんです」。ポール・バリー氏が話す。

アストン マーティンV8(1973年)
アストン マーティンV8(1973年)

「履歴が良く、走行距離の短いV8を発見できました。購入時は4万3000kmほど。現在は9万km近いです」

「1990年、妻の兄弟の結婚式のために、このV8を走らせました。それ以来、ウェディングカーとしてV8に乗ることは、妻の妹の子どもなど、親戚にとっての伝統になっているんです」

「最近はわたしの息子も、このV8を運転して自分の結婚式会場へ向かっています。小さなハネムーンにも利用していましたね」

「信頼性は高いです。でも、この会場へ入ってクラブハウスへ向かう途中、お恥ずかしながらタイヤが外れるアクシデントがありましたが。だいぶ以前、結婚式が終わった帰りにエンジンが始動しなくなったこともありましたね」

「アストン マーティンのレストアを手掛けるガレージ、パグズリー&ルイス社は、わたしの住む家の近所で創業したんです。8000kmを走った定期点検として持ち込んだら、請求額は614.59ポンドだけでした」

「パグズリー&ルイス社は移転しましたが、クルマは今でもお願いしています。2008年から1年ほどかけて、リビルドを行いました。以来2万km近く走っていますが、残念な思いをしたことは1度もありません」

アストン マーティンDB7 ヴァンテージ(2002年)

オーナー:ブレンダン・カニンガム

今回のイベントで多く参加していたのが、DB7。中でもブレンダン・カニンガム氏が2015年からオーナーのヴァンテージ・クーペは、一味違う。

アストン マーティンDB7 ヴァンテージ(2002年)
アストン マーティンDB7 ヴァンテージ(2002年)

V12エンジンに現代的なATが組み合わされるほか、細かな改良が随所に施されている。だが、細心の注意が払われており、まるでオリジナルのような仕上がりだ。

「フェイスリフトと呼んでいます。カラム・ヴァンキッシュ25と同じ6速ATに載せ換えました。GM社製の、6L80というユニットです」。オリジナルのZF社製のATでは、クーラントがATFに混入することがあるという。

「ギアボックス・デベロップメンツ社では、わたしのクルマを試験台がわりに、6速ATを搭載するプロトタイプ・システムを開発しました。ATのリビルドコストを大きく超えずに、遥かにモダンな制御システムも得ることができます」

「本来の走りを引き出せるといってもいいですね。V12 DB7のATは、常に妥協している感じがありましたから。白黒TVからカラーTVに変わったように違います」

ヘッドレストは、廃車から拾ってきたものらしい。「何のクルマのモノだったか、思い出せないんですよ」。とカニンガムが笑う。

シフトノブの周辺部品は、アウディTTからの流用。オリジナルより見た目が良く、ステアリングホイールにはジャガーのシフトパドルも取り付けてある。

リップスポイラーは、メルセデス・ベンツのとあるモデルから。現代的なブレード・ワイパーはフィアットで、ボンネットのエアスクープはジャガー由来だ。

「まだ手を加えるつもりです。遊ぶのを止められません。このクルマを欲しいと思うディーラーはいないでしょうけれど」

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    ポール・ハーディマン

    Paul Hardiman

  • 撮影

    マック・アーリー

    Mac Earey

  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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