「買い」か？

ライバル多数の中、価格上昇をどう捉えるか

4代目となったスイフト・スポーツは、1万8000ポンド（275万円）からと、先代と比較してかなり価格が上昇している。角が取れ奥行きが増した分、エキサイティングさが減ってしまったクルマに、予算の増額をしなければならないのだ。

また、検討するに充分な新しいライバルも登場している。フォルクスワーゲンUp! GTIは、4000ポンド（61万円）近くも安い。ただし、スズキの方が優れた実用性を持ち、運転にこだわるドライバーにとっては、フィーリングも魅力的に感じられるだろう。一方で、ドライブトレインはそれほど理想的ともいえない。

そして、新しいフォード・フィエスタSTの存在は極めて大きい。初めてのインプレッションでは、スーパーミニのセグメントにおいて、最高水準の仕上がりを得ていると評価している。フィエスタSTでさえ、2万ポンド（306万円）を切る価格が予想されており、フィエスタを試乗せずに、スイフトを購入してしまうことは尚早に思える。

それに、ミニクーパーやプジョー208GTIだって忘れてはいけない。

スイフト・スポーツがコンパクトな優れたドライバーズカーであることに違いはない。しかし、元気に溢れコストパフォーマンスに優れた、驚きのあるモデルとはいいにくくなってしまったというのが、率直な感想だ。

スズキ・スイフト・スポーツのスペック

価格	1万7999ポンド（275万円）
全長×全幅×全高	3890×1735×1500mm
最高速度	209km/h
0-100km/h加速	8.1秒
燃費	17.8km/ℓ
CO2排出量	125g/km
乾燥重量	975kg
パワートレイン	直列4気筒1373ccターボ
使用燃料	ガソリン
最高出力	139ps/5500rpm
最大トルク	23.4kg-m/2500-3500rpm
ギアボックス	6速マニュアル

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