魅惑のツインエンジンカー ビンテージレーサーから最新ハイブリッドまで 前編

公開 : 2018.11.24 06:10  更新 : 2021.03.05 21:42

ウォルフレース・ソニック(1981年)


1980年、英国のアフターマーケット向けアルミホイールメーカーであるウォルフレースからソニックシリーズが発売されたが、創業者のバリー・トレーシーは最大限の宣伝効果を狙って、ソニック・カーのアイデアを思い付いた。その曲線的なボディラインとは不釣り合いなポップアップ式ヘッドライトと、フロント2輪の6輪を採用したモデルには、2基のローバーV8が搭載されていた。ジャガー製ランニングギアにより見事な走りを見せるとともに、革新的なドライブ・バイ・ワイヤ式スロットルをも採用したモデルだった。

ソニックは英国Autocarの表紙を飾るとともに、同じ名を持つ25万本以上のホイール販売にも貢献している。2台が製作されたものの、1台は行方不明となっており、残る1台が100万ポンド(130万ドル)で売りに出されたが、のちにより現実的な1万8100ポンド(2万4000ポンド)の値で売却されている。それでも、10万ポンド(13万ドル)とされる製作コストを考えればバーゲンとも言える価格だった。

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