ロードテスト ジープ・コンパス ★★★★★★☆☆☆☆

2019.03.31

サマリー

ジープは古びたクロスオーバーだった旧型から、流行のコンパクトSUVへと進化させた新型コンパスを投入。しかし、無骨なクロカン四駆ではなく、ライバルも成長と熟成を続けているオンロードSUVとしては、質感や洗練性に物足りなさを感じるところもありました。

もくじ

はじめに
意匠と技術
内装
走り
使い勝手
乗り味
購入と維持
スペック
結論

はじめに

コンパスは、利幅の大きいコンパクトSUV市場に対するジープの挑戦だ。ライバルは数知れず、カテゴリーはボルボXC40やフォルクスワーゲン・ティグアンがリードしているが、引き上げた地上高が主張するような実用本位主義をうまく自分のものにできているクルマは少ない。

それゆえ、70年もの長きにわたりオフロードにおけるノウハウを蓄積してきたメーカーが、その経験を投入し、スタイルに見合ったクルマを探すドライバーに訴求しようと考えても、驚くことはない。それこそ、コンパスがスタイリッシュな傾斜したルーフだけでなく、GKN製の全地形対応型4WDも備え、より高級感のあるインテリアと適切なホイールコントロールをもたらすサスペンションが与えられた理由だ。

また、ギアボックスは前後いずれかのアクスルへトルクを最大限送ることができるクロールレシオが組み合わされ、自動テールゲートのような便利機能や19インチのホイールなどがオプション設定されている。万能性においては、このクラスで匹敵するものは極めてわずかだろう。あくまでもスペック上の話だが。

そう、それを実地で試そうというのが、今回のテストの趣旨だ。ジープといえば当然ながら、ライバルも羨む歴史を持った正真正銘のオフローダーであるラングラーを世に送り出すメーカーである。そのジープが、頑強なコンパクトSUVを限られた予算内で完成させることを、誰も疑いはしないはずだ。しかし同時に、この手のクルマが魅力的なボディをまとっていても、それがオンロードでの満足できるマナーを保証するものではない。先代コンパスはそのことを、英国の道路では容易にとり散らかる洗練性に欠けたエンジンやシャシーによって証明した。新型は、そのあたりを改善できているのだろうか。

 

意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 使い勝手 ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

 
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