ロードテスト ジープ・コンパス ★★★★★★☆☆☆☆

公開 : 2019.03.31 09:50

 

はじめに ▶ 意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 乗り味 ▶ スペック ▶ 結論

購入と維持 ★★★★★★☆☆☆☆

テストしたリミテッド仕様はトップグレードではないが、本体価格が3万1495ポンド(約472万円)、オプション込みなら3万6000ポンド(約540万円)。これを高すぎると感じるユーザーは多いだろうし、さまざまな弱点を考えればますますそう思える。これが18インチホイールやプライバシーガラス、電動レザーシートにオフロード関連ハードウェアの数々を標準装備しているとはいえ、主にオンロードで乗るのだとしたら、より安価なロンジチュード仕様のほうが価値ある選択だろう。ホイールサイズは1インチ小さくなるが、リアカメラやApple CarPlayとAndroid Auto、8.4インチのタッチ操作式ディスプレイ、2ゾーンエアコンは備わる。

将来的にみれば、コンパスの残価は価格が同程度のティグアンとほぼ同等で、それなりにいいだろうと予想される。ただし、このクラスでは現状われわれのイチオシといえるXC40と比べると、多少は見劣りするが。

燃費については、控えめな出力からすればもっと良好な数値を期待したいところだ。ツーリング燃費は15.9km/ℓで、これよりずっとパワフルなXC40のD4仕様よりは優れるが、わずかながらパワーで上回るティグアンTDI150は18km/ℓ近い数字をマークするのだから。

価値の推移


このコンパクトなジープの残価予想は、フォルクスワーゲンのライバルモデルと拮抗するが、プレミアムブランドのカテゴリーに入るボルボはそれらをいずれも突き放している。

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