ヴォグゾール・コルサ・エコフレックス1.3 CDTi

公開 : 2013.06.26 17:00　　更新 : 2017.05.29 18:29

ヴォグゾール

■どんなクルマ？

ヴォグゾール・コルサ・エコフレックスは94bhpのパワーと177km/hの最高速を与えるために、従来の1.3ℓのCDTi16バルブのディーゼル・エンジンをチューニングしてきた。と同時に、CO2排出量も88g/kmにまで引き下げてきた。しかし、エコフレックスは高価なモデルだ。ベーシック・モデルであっても£15,410(232万円)、今回試乗したモデルのように、オプションのペイントとナビゲーションを加えると£16,685(252万円)までに価格は跳ね上がる。その点については、ヴォグゾールに聞いてみたいものだ。

また、デビューから7年を迎えるコルサのボディ・スタイルは、フォード・フィエスタやルノー・クリオといったライバルと較べると、いささかぼやけてきつつあるのも事実だ。

■どんな感じ？

コルサ・エコフレックスは驚くほど良い乗り心地を見せる。街中でも丘陵地でも、ひとクラス上のクルマのような味わいを見せてくれるのだ。更に、快適なシートと、比較的高いドライビング・ポジションは、更に乗り心地を良いものとしている。

電動パワー・ステアリングは歓迎されるべき装備で、ほとんどの場合よく対処してくれるが、若干ながら路面のフィーリングを伝えきれていない場合があるのが惜しい点だ。

1.3ℓ16バルブのCDTiターボは、トルクフルだというアナウンスだったが、それを得るためには2000rpm以上に保たなければいけないようだ。このディーゼル・ユニットは重々しく、パワーを快活に提供するたぐいのものではないようである。

■「買い」か？

エコフレックスの価格について正当性を主張するのは難しい。特に、フォード・フィエスタ・エコブーストと比較してしまうと……。

もし、あなたが都市生活者であれば、コルサ・エコフレックスも選択肢のひとつとなるかもしれない。その高い価格に納得ができれば、良質な乗り心地が得られるのだから。

(ダレン・モス)