大人も子供も楽しめるブガッティ

クルマ好きの子供への究極のプレゼントをお探しの両親は、ブガッティの最新作、75％スケールで生まれ変わったブガッティ・ベイビー2に注目してみてはいかがだろう。

ペダルカーを手掛けるリトル・カー・カンパニーとの協力により設計され、昨年のブガッティ創立110周年を記念して発売されたベイビー2。

創業者エットーレと長男のジャンが、末っ子のローランドへのプレゼントとして1926年に製作したオリジナルモデル（50％スケール）を大型化したものだ。

大成功を収めたタイプ35の小型版であるベイビーは、1937年に生産化されるほど好評を博した。

ベイビー2は2019年のジュネーブ・モーターショーで発表され、500台の限定生産だったが3週間で完売してしまった。

しかし、「最近の世界的な混乱」の影響によって一部のクライアントが注文をキャンセルしていることから、製作枠がいくらか余っている状況であるという。現在、生産も開始されている。

ブガッティの会長、ステファン・ヴィンケルマンによれば、「若い世代のエンスージアストにブガッティの素晴らしい世界に恋をしてもらうことができる」という。

最高時速67km、ドリフトも可能？

ベイビー2には3種類のモデルが用意されている。

ベースモデルは、コンポジットボディと1.4kWhのバッテリーを搭載し、エキスパートモードでは時速48kmまで加速できる。ノービス（初心者）モードではこれを時速20kmに制限する仕掛けだ。

販売価格は3万ユーロ（371万円）で、世界最安値の「ブガッティ」となった。

また、全車にリミテッドスリップデフ、油圧ブレーキ、選択可能なドライブモードが装備されている。

Vitesseモデルはベースよりパワーアップしており、カーボン製ボディに2.8kWhのバッテリー、さらに13.5psのモーターを搭載している。

重量は230kgで、最高速度は67km/h、0-60km/h加速は6秒と一般的な乗用車に近いパフォーマンスを持つ。

ブガッティの有名な「スピードキー」でロックを解除すればエクストラ・パワーを発揮することができ、後輪をスピンさせることも可能だという。

さらに回生ブレーキ機能も備えており、航続距離は31マイルに達する。バッテリーパックは「数秒」で新しいものに交換することができる。

また、58,500ユーロ（723万円）のPur Sangモデルも用意されている。

Vitesseと同じパワートレインを搭載しながら、オリジナルのType35と同じコーチング技術を用いたハンドメイドのアルミニウム製ボディを採用している。

タイプ35と同じジオメトリーで設計されたサスペンションを採用しているほか、計器類、クイックリリース式の4本スポークのステアリングホイール、シルバーのブガッティロゴ、調整可能なアルミ製ペダルなど、忠実に再現された装備を備えている。

購入者にはブガッティ・オーナーズクラブの会員資格が与えられ、世界各地のイベントに招待されるという特別な仕様だ。

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