世界最大のエンジン 19選(前編) 排気量8.0Lでも物足りない? 飽くなきパワーとロマンの追求

公開 : 2026.05.17 11:25

現行の市販車で最も排気量が大きいエンジンは8.0L強ですが、過去にはさらに巨大なものも存在しました。今回は、鉱山用のハウルトラックも含め、古今東西の大排気量エンジンをランキング形式で紹介します。

古今東西の大排気量エンジン

あえて言うまでもないが、エンジンの大きさは実にさまざまだ。「エンジン」という言葉の定義にもよるが、小指ほどの大きさのものもあれば、シリンダー内に大人が余裕で収まるほど巨大なものもある。

本特集では、特に排気量の大きいエンジンに焦点を当てたい。陸上を走る車両に搭載されているものを条件とするが、記事の最後に1つだけ例外を紹介する。また、排気量8.0Lを下回るものは “小さすぎる” ため対象外とする。

排気量の大きいエンジンを19基、ランキング形式で紹介する。
排気量の大きいエンジンを19基、ランキング形式で紹介する。

ブガッティ・トゥールビヨン:8.3L

ブガッティ・トゥールビヨンの8.3L V16エンジンは、本特集で取り上げる最小のエンジンであると同時に、現行の量産車に搭載されている中で最大のエンジンである。

コスワースが開発したもので、先代モデルであるブガッティ・シロンに搭載されたクワッドターボW16エンジンとは異なり、自然吸気式だ。エンジン単体で最高出力1000psを発生し、さらに電気モーターが加わることで合計出力は1800psに達する。2024年6月に発表され、2026年に生産開始予定とされている。推定最高速度は445km/h。

ブガッティ・トゥールビヨン:8.3L
ブガッティ・トゥールビヨン:8.3L

ダッジバイパー:8.4L

2017年に生産終了するまで、ダッジ・バイパーのV10エンジンは量産車として世界最大だった。排気量は当初8.0Lだったが、後に8.4Lへと拡大され、650psを発揮した。

ダッジ・バイパー:8.4L
ダッジ・バイパー:8.4L

ブガッティ・ロワイヤル:12.7L

1927年から1933年にかけて年間約1台のペースで生産された、圧倒的な豪華さを誇るブガッティ・ロワイヤル。12.7Lという巨大な8気筒エンジンを搭載している。

国を治めるような富裕層をターゲットとしていたロワイヤルだが、世界恐慌の最中に販売された極めて高価なクルマであったため、商業的には成功しなかった。しかし、エンジンは別分野で成功を収めており、1950年代までフランスの列車で使用された。

ブガッティ・ロワイヤル:12.7L
ブガッティ・ロワイヤル:12.7L

ヴァイネック・コブラ:12.8L

ドイツのヴァイネック社は、超大型エンジンに情熱を注いでいる。同社の最も有名な製品は、780立方インチ(約12.8L)のV8エンジンを搭載したACコブラのレプリカだろう。このモンスターエンジンを高回転域で稼働させるには大量の空気を供給する必要があり、そのために巨大なボンネットスクープが設けられた。

ターボチャージャーの助けを借りずに、約1100psを発生し、メーカー公表の0-200km/h加速タイムは4.9秒だった。

ヴァイネック・コブラ:12.8L
ヴァイネック・コブラ:12.8L

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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