ゴルフGTIの究極形態、無限軌道付きSUVに世界一高価なハイパーカー? たった1台しか作られなかった奇抜なクルマ 33選(後編)

公開 : 2026.07.26 11:45

大量生産が当たり前となった現代では、1台限りの「ワンオフ車」を作ることはかえって難しくなっています。今回は、莫大な費用をかけて生産された世界中のワンオフ車の中から、特に興味深いものをピックアップしました。

ランボルギーニ・エゴイスタ(2013年)

ランボルギーニは創立50周年を記念し、非常に破天荒なスタイリングのモデルを生み出した。エゴイスタ(イタリア語で「利己的」の意)は、600psの5.2L V10エンジンを搭載したシングルシーターであり、その内外装デザインの多くは航空機から着想を得ている。そのため、キャビンはカーボンファイバーとアルミニウムに覆われた、まるで戦闘機のコックピットのような仕上がりとなっている。ただし、エゴイスタは裕福なコレクター向けの車両ではなく、ランボルギーニの博物館のために製作されたものだ。

ランボルギーニ・エゴイスタ(2013年)
ランボルギーニ・エゴイスタ(2013年)

フォルクスワーゲン・ゴルフ・デザイン・ビジョンGTi(2013年)

2013年にオーストリアのヴェルターゼー湖で開催されたGTiフェスティバルで、フォルクスワーゲンはデザイン・ビジョンGTiと呼ばれる最高出力500psのゴルフを披露した。通常の量産型GTiより全長が15mm短いものの、全高は57mm低く、全幅はなんと71mmも広い。

セラミックブレーキと専用デザインの20インチアルミホイールを装備し、スタイリングは威圧感を醸し出すべく最大限に強調されている。もちろん、このデザイン・ビジョンGTiは「狼の皮を被った羊」などではない。フロントにはターボチャージャー付き3.0LV6 TSIエンジンが搭載され、わずか2000rpmから最大57kg-mという驚異的なトルクを発生させるのだ。DSGトランスミッションと四輪駆動システムを組み合わせ、0-100km/h加速3.9秒を達成する。

フォルクスワーゲン・ゴルフ・デザイン・ビジョンGTi(2013年)
フォルクスワーゲン・ゴルフ・デザイン・ビジョンGTi(2013年)

フェラーリF12 TRS(2014年)

F12 TRSは、SPモデルとして初めてF12ベルリネッタをベースとし、1957年の250テスタロッサに着想を得た完全オーダーメイドのボディワークを備えている。厳密に言えば、これはワンオフモデルではない。発注者が、スタイリングを変更しクローム塗装を施した2台目の製作を依頼したからだ。この2台目は、ノーズ、リアディフューザー、ヘッドライトの仕様が異なる。

フェラーリF12 TRS(2014年)
フェラーリF12 TRS(2014年)

フェラーリSPアメリカ(2014年)

米国のフェラーリ愛好家ダニー・ウェグマン氏が、F12をベースにしたこのワンオフ車を発注した。希少価値の高い250 GTOに着想を得たSPアメリカは、丸型のテールライトなどまったく新しいデザインを採用している。メカニズムはF12から引き継がれているため、フロントに740psの6.3L V12エンジンが搭載されている。

フェラーリSPアメリカ(2014年)
フェラーリSPアメリカ(2014年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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