伝説の自動車デザイナー、ガンディーニが手掛けた名作 50選(後編) 不運のスーパーカーからホットハッチまで
公開 : 2026.06.21 11:45
イタリア出身の著名な自動車デザイナー、マルチェロ・ガンディーニ氏が手掛けた作品は数知れず。今回はランボルギーニ、マセラティ、フィアットなど、有名なものからあまり知られていないものまで50台紹介します。
もくじ
ージャガー・アスコット(1977年)
ーランチア・シビロ(1978年)
ーボルボ・ツンドラ(1979年)
ールノー5ターボ(1980年)
ーマツダ・ルーチェ/929/コスモ(1981年)
ーシトロエンBX(1982年)
ールノー5 Mk2(1984年)
ーチゼータV16T(1988年)
ーマセラティ・シャマル(1989年)
ーランボルギーニ・ディアブロ(1990年)
ーデ・トマソ・パンテーラSi(1991年)
ーブガッティ035(1991年)
ー日産AP-X(1993年)
ーマセラティ・クアトロポルテIV(1994年)
ーデ・トマソ・ビグア(1996年)
ーストーラS81(2000年)
ーストーラS86ディアマンテ(2005年)
ジャガー・アスコット(1977年)
1970年代のガンディーニ氏は、明らかに直線美に魅了されていた。当時のデザインには曲線が一切見当たらないからだ。アスコットを例に挙げよう。外観だけでは、ジャガーXJ-Sがベースになっているとは到底想像できないだろう。
アスコットは5.3L V12エンジンを搭載し、ハッチバックの実用性を備え、ジャガーのモデルとは似ても似つかないスエード張りのインテリアを備えていた。

ランチア・シビロ(1978年)
2018年のジュネーブ・モーターショーに行った人なら、このコンセプトカーを目にしらだろう。今ではひどく時代遅れに見えるが、40年前に初公開された当時は驚くほど斬新なクルマだった。
シビロはランチア・ストラトスをベースに、同車の2.4L V6エンジンを搭載。ウェッジシェイプにリトラクタブルヘッドライトと、当時のトレンドを取り入れている。車内にはデジタルメーターが採用されていた。

ボルボ・ツンドラ(1979年)
1976年に発売された300シリーズは、保守的なボルボのイメージ通りのモデルだった。見た目は地味で、走りも平凡。スポーティさとは無縁だった。
ベルトーネは、343のデザインをアレンジすることでボルボへのアプローチを試みた。その結果生まれたのがツンドラだ。1.4Lエンジンと4速マニュアル・トランスミッションを搭載し、後輪を駆動する。ボルボの重役たちには響かず、1台限りで終わったが、ベルトーネは数年後、このデザインをシトロエンBXに流用して世に送り出すことになる。

ルノー5ターボ(1980年)
初代ルノー5のデザインは傑作だが、1980年頃には少々見慣れたものになり始めていた。そこで少し刺激を加えるため、ボディをパンプアップしたミドシップ仕様のターボモデルが構想された。
ガンディーニ氏は、オリジナルの5とはできるだけ共通点のないデザインを任された。パワートレインや足回りだけでなく、ほぼすべてのボディパネルが変更されたのだ。当初は5の販売促進を目的とするショーカーとして計画されたが、やがてラリー界のチャンピオンへと変貌を遂げた。1983年までのルノー5ターボの生産台数は1690台と、かなりの健闘ぶりを見せている。

その後登場した改良型のターボ2は、1986年までに3176台が生産された。
マツダ・ルーチェ/929/コスモ(1981年)
現存台数がどれほどあるのか気になるところだ。マツダのルーチェ/929/コスモ(画像はコスモ)は、ガンディーニ氏が1980年にフリーランスとなる前に、ベルトーネで手掛けた最後の作品だ。
依頼内容は、2種類の4ドア・セダン(従来型とスポーティな仕様)に加え、2ドア・クーペを考案するというものだった。デザインも十分に魅力的だが、最も興味深いのはメカニズムの方だ。ガソリンやディーゼルのレシプロエンジンに加え、ロータリーエンジンもラインナップしていたからだ。
























