今も異彩を放つ個性的なクルマ 48選(前編) 他に類を見ないデザインに、高すぎて売れなかった高級車
公開 : 2026.05.31 11:05
他者とは異なる道を歩んだ結果、「異色」の存在とみなされているクルマは少なくありません。今回は、奇抜なデザインから時代を先取りしすぎた構造など、常識にとらわれず、型破りな挑戦をしたクルマを48台紹介します。
もくじ
ー風変わりなクルマは面白い
ーアルファ・ロメオSZ
ーAMCペーサー
ーアストン マーティン・シグネット
ーアウディA2
ーオースチン・ヒーレー・スプライト
ーベントレー・ベンテイガ
ーBMW i3
ーBMW Z1
ーブガッティ・ロワイヤル
ーシボレーSSR
ークライスラー・クロスファイア
ークライスラーPTクルーザー
ーシトロエンC3プルリエル
ーシトロエンC6
ーシトロエンDS
風変わりなクルマは面白い
「最近のクルマはどれも似たり寄ったりだ」という声が時折聞こえてくる。何十年も前から言われていることだが、決して真実ではない。流行は移り変わるものだが、歴史ある大手メーカーでさえ、奇抜なモデルを世に送り出すことがある。
そうした個性的なクルマは、商業的に成功するかどうかは別にしても、わたし達を楽しませてくれる。本特集では、自動車業界でも特に異彩を放つクルマを紹介したい。数百台も挙げることができるが、今回はスペースの都合上、48台に絞ってアルファベット順に並べている。

アルファ・ロメオSZ
アルファ・ロメオには、美しいクルマを作り続けてきた長い歴史がある。しかし、その例外の1つが、1989年から1991年にかけて生産されたスポーツカー、SZだ。角張ったセダンの75をベースにしており、独特な野性味あふれる外観から、イタリア語で「怪物」を意味する「イル・モストロ」という愛称で呼ばれた。
SZが生産中止となった翌年には、同様に強烈な個性を持つコンバーチブル版のRZが現れ、やはり目を引いた。

AMCペーサー
AMCだからこそ作ることができたクルマと言えるだろう。1970年代の米国で、かのビッグスリー(ゼネラルモーターズ、フォード、クライスラー)がこのようなクルマを発売することは、ほぼありえなかった。AMCペーサーは当時としては異例なほど全長が短く(ただし全幅は広い)、ガラス面積が非常に広いため、視認性が極めて良好だった。
残念ながら、車体は非常に重く燃費も悪く、その外観は控えめに言っても万人受けするものではなかった。人気に恵まれなかったため、生産は1975〜1980年モデルまでにとどまった。

アストン マーティン・シグネット
これほどユニークなアストン マーティンは、過去にも未来にも存在しない。シグネットは、単にトヨタ/サイオンのiQに豪華なグリルと装備のアップグレードを施したものに過ぎなかった。ベースのiQよりはるかに高価で、アストン マーティンの顧客層向けの小型車として位置づけられていた。
販売目標には遠く及ばず、わずか2年で生産中止となった。現在では少数の熱心なファンが存在し、生産台数が少なかったため、中古車価格は新車時よりも高騰している。

アウディA2
アルミボディのA2は、軽量であるため燃費が良く維持費は安いが、車両価格は非常に高かった。2001年にある程度のオプションをつけた場合、2万ポンド以上、現在の価値で約3万ポンド(約640蔓延)にも達した。
メンテナンスも困難で、オイルの確認やウォッシャー液の補充は可能だが、オーナー自身でできるのはそれくらいだ。スパークプラグの交換はディーラーに頼むしかない。その他の問題点としては、騒音の大きさと、複雑な2分割式リアウィンドウによる後方視界の悪さが挙げられる。販売は振るわず、生産期間は2000年から2005年までにとどまった。それにもかかわらず、A2はモダンクラシックカーとして評価が高まってきている。

2026年現在、アウディは新型EVにA2の名称を復活させようとしている。パワートレインは異なるが、シルエットはオリジナルを継承するようだ。





































