英国で掘り出し物を発見

MGF アビンドン・エディション

登録：1998年　走行：3192km　価格：1万9950ポンド（271万円）

限定モデルで、調べたタイミングでは英国で最高値のMGF。ワンオーナーでほとんど新車状態。ブルックランズ・グリーンのボディに、ベージュ色のレザー内装が映える。

シフトノブはウッドで、ソフトトップはベージュ。ダッシュボードには、白いメーターがあしらわれている。アビンドン・エディションのアルミホイールを履き、整備記録も整っている。

MGF 1.8i

登録：1997年　走行：13万8400km　価格：1575ポンド（21万円）

英国では掘り出し物が出てくる。初期のMGFで、価格は望外に安い。ブリティッシュ・レーシング・グリーンのボディは見た目も良い。ブラックのハードトップも付いている。販売店によれば、若干の整備も必要だという。

内装は、初期型では一般的なハーフレザー。グリーンのパイピングがカッコいい。整備記録として、明細が束になって付いている。

オーナーの意見を聞いてみる

英国のオーナーズクラブ、MGFレジスターの代表を務める、ナイジェル・メイ。MGとの関わりは、オースチン・マエストロEFIからスタートした。MGB GTやMG ZT260なども所有しているが、MG TFが一番のお気に入りだ。

「2005年に新車でTF 135を購入し、今も所有しています。2009年の85thアニバーサリーもあります。今は、トロフィー160を仕上げている途中。ハイドラガスの専門ショップへ、持ち込む予定です。圧力が低すぎ、路面の小石も振動で拾ってしまうんです」

「今までに、ヘッドガスケットの不具合は1度だけ。ディーラーでは、予防策として交換していたようです。組み立て品質が原因だったようです」

「通勤の足としてTFを何年も使ってきましたが、信頼性は高いといえます。2003年の台風では、路面の穴にタイヤを落とし、破損させてしまいました。サブフレームが、ウイッシュボーン・マウントの部分で錆びていたんです」

まとめ

英国にあるMGFの多くは、12万kmから16万kmほどの距離を走っている。NAC社による後期型の方が錆びやすく、年式が新しいからといって、状態が良いとは限らない。

所有歴やスペックを確かめつつも、クルマの状態を優先したい。ベースモデルより、高性能モデルの方が流通量は少ない。NAC社製造のMG TFを除き、今が買い時。手頃な金額で、素晴らしい喜びが手に入るだろう。

良いトコロ

価値の割に値段は手頃。英国では、部品も安く豊富に手に入る。さまざまなタイプが、同等の金額で手に入る。よく調べれば、悪くないクルマも見つかる。

良くないトコロ

多くのMGFは、取引価格の安さから放置されがち。サビやヘッドガスケットの修理も不十分。状態の悪いMGFには、手を焼くだろう。

画像　MGF／MG　LE50も　全49枚