新たなオールラウンドSUV用タイヤ

街で多く見かけるようになったSUVモデルは、腰高なスタンスにより大きなタイヤが目を引くから、足もとのデザインにはこだわりたい。

こうした市場を目指して、タイヤ・メーカー各社は近年SUV用銘柄のラインナップを増やしている。

今年3月には、ダンロップ・ブランドを展開する住友ゴム工業から、オンロードの快適性とオフロード走破性能を両立するオールラウンドSUV用タイヤが発売されることが分かった。

新銘柄の名前は、「グラントレックAT5（GRANDTREK AT5）」。

このタイヤは、オンロードでのウェット性能・高速操縦安定性と、オフロードでのトラクション性能を両立させ、さらに耐偏摩耗性能を向上させてロングライフも追及したもの。

具体的には、摩耗しやすいショルダー部の剛性を高めた新パターンと、接地圧を均一化した専用プロファイルを採用。圧のかかりやすいショルダー部の摩耗エネルギーを低減し、従来品「グラントレックAT3」以上のロングライフを実現する。

素材面では、耐摩耗性能を損なわずにウェット性能を向上させた新コンパウンドがトピック。ブロックをセンター部に配置し、均一な接地面を確保するとともに、曲線の溝が4本の主溝を横切る新パターンにより排水効果を高めている。

アウトライン・ホワイトレターも登場

オフロード性能は、サイド部にブロックを配置することで耐カット性を向上。

石噛みを防止するストーンイジェクターを設けることで、タフな路面でも強力なトラクションを発揮できる。

デザイン面では、オールテレイン・タイヤらしい強くてアグレッシブな顔立ちに。

注目のサイドレターは2種類。レイズドブラックレター、またはアウトライン・ホワイトレターを用意し、足元にワイルドさをプラスしている。

ショルダー・デザインは、見た目だけでなくサイド部の耐久性を求めた。

グラントレックAT5は、2021年3月1日から順次発売。サイズは25種類（205/70R15～285/60R18）で、価格はオープンとなる。

画像　グラントレックAT5　詳しくみる【3月発売】　全6枚