フォルクスワーゲン・ゴルフGTIカブリオレ

公開 : 2012.05.19 13:22　　更新 : 2017.05.29 18:59

■どんなクルマ？

ゴルフGTIカブリオレは、英国のユーザーには馴染みのあるモデルだ。その第6世代のドロップトップ・バージョンは、印象的な捻り剛性を持ち、あらゆる欠点をカバーする208bhp2.0リッターTSFIエンジンを搭載している。

■どんな感じ？

ゴルフGTIカブリオレのパフォーマンスは概して素晴らしい。但し、ルーフを上げれば若干抑えられるものの、スカットル・シェイクに高周波の振動があるのは明白な事実だ。

予想されるよりも乗り心地も良く、ハッチバックから移植されたステアリングは、よく調整されているといえる。だが、標準の18インチ・ホイールから振動が伝わってくることがある。また、時折キックバックも発生する。オプションでもカブリオレには用意されないが、GTIハッチバックに装着されている可変シャシー・コントロールがあれば抑えられただろう。

標準装備のXDSディファレンシャルは、このクルマに相応しいグリップ・レベルを与えてくれ、カブリオレのコーナリング・スピードは高いレベルにある。パワーのデリバリーも滑らかで、0-100km/hが7.3秒というタイムも十分信頼に足るタイムだ。組み合わせられる6速ミッションは、若干正確さに不足するが、レシオはパーフェクトだ。

エンジン・サウンドはハッチバックと同質のもので、ルーフを下ろせばそのボリュームは大きくなるが、不快なものではない。

GTIカブリオレはハッチバックよりも強く寝たフロント・ウインドーを持つが、それ以外の装備においてはGTIのアイコンであるタータンチェックのシート地を含めハッチバックのGTIと同等の装備が与えられている。

■「買い」か？

フォルクスワーゲン・ゴルフGTIカブリオレは、ハイ・パフォーマンスな完成された4シーター・コンバーチブルだ。しかし、価格は3,600ポンド(45万円)、ハッチバックよりも高価だ。確かにGTIカブリオレには他にはない魅力がある。しかし、その多くの魅力はゴルフGTIというモデルの魅力であり、それはハッチバックのほうが上手く表現されているのも事実だ。

(スチュアート・ミーネ)