【欧州で愛されるコンパクトカー】新型スコダ・ファビア 第4世代発表 最新機能満載

公開 : 2021.09.16 06:25  更新 : 2021.09.17 05:44

キープコンセプトながら現代的に

サイズは先代モデルに比べて、全長が111mm長い4108mm、全幅が48mm広い1780mmとなった。また、ホイールベースを2470mmから2564mmに延長することで、室内、特にリアのスペースを改善し、トランク容量は50L増の380Lとなり、同クラスで最大とされている。

デザインとしては、スカーラ、コディアック、エンヤクiVなど、最新のスコダ車に合わせた。とはいえ、根底からコンセプトを変えるようなことはなく、正常進化させたと言える。

新型スコダ・ファビア
新型スコダ・ファビア    スコダ

スリムなヘッドライト(LEDが標準)や、新デザインのフォグランプとバンパーがフロントエンドを引き締める。一方、リアエンドは一新され、トランクリッドにブランド名が記されたほか、LEDブレーキランプ(オプション)と、スポイラーが装着されている。

デザイン責任者のオリバー・ステファニは、先代モデルよりも「はるかにダイナミックで成長している」と評価し、次のように述べた。

「わたし達はあえてファビアの本質を変えませんでした。スコダらしく、機能的で実用的な日常のパートナーです」

空力特性向上により燃費改善

今回のモデルチェンジのハイライトは、空力特性の改善だ。空気抵抗係数(Cd値)は従来の0.32から0.28に低下し、「小型車セグメントでは記録的」とされている。

この改善に一役買っているのが、フロントの空力性能を高めるアクティブ・クーリング・シャッターだ。シャッターを閉めると、120km/hで走行した場合、100kmあたり「最大0.2L」の燃料を節約することができ、1kmあたり5gのCO2を低減できるという。

新型スコダ・ファビア
新型スコダ・ファビア

他にも新しいスポイラーや新形状のドアミラー、サイドのフィンにより空気の乱流を最小限に抑え、燃費の向上に貢献しているとのこと。さらに、新デザインのホイール用プラスチックトリムやアンダーボディパネルを追加し、空気の流れを改善している。

また、スコダによると「強固なボディ構造」と「高いねじれ剛性」により、先代モデルより高い走行安定性を実現しているという。

上級車並みに快適な室内

インテリアは上位車種のオクタヴィアを参考に、「上級車並みの快適性」を実現するためデザインを一新した。

ダッシュボードのデザインを変更したほか、一部モデルにはアクセントステッチを施した布製ダッシュボードを採用している。また、全モデルにスコダ独自の円形エアベントとマルチファンクション・ステアリング・ホイールが採用された。アンビエントライトとデュアルゾーン・クライメートコントロールも初めてオプションとして用意されている。

新型スコダ・ファビア
新型スコダ・ファビア    スコダ

その中でも特に注目したいのが、ダッシュボード上に設置された新しいインフォテインメント・タッチスクリーンだ。内蔵SIMカードによりインターネット・ラジオ、リアルタイムの交通情報、Wi-Fiホットスポットが利用可能になったほか、スマートフォンのワイヤレス接続、ジェスチャー・コントロール、ボイスコントロールアシスタントの導入など、ファビアとして初めての試みも多く見られる。

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