消防車や救急車が出品

広島県の三次市や滋賀県の草津市などの自治体は、所有する消防車や救急車などをオークションで売却し、収益化している。

自治体は、紀尾井町戦略研究所株式会社が提供するインターネット公有財産売却システムを利用して、車両や物品を売却。開催されたオークションには、全国の自治体から所有する消防車や救急車などが多数出品された。

多くの個体は、複数回入札が可能な「せり売り形式」ではなく、入札が1回限りの「入札形式」でオークションがおこなわれており、今回開催されたオークションの入札は2022年11月29日13時00分に締め切られた。

入札結果のうち、AUTOCAR JAPAN注目の6台の結果を紹介する。なお、いずれの個体も代金の納付期限は2022年12月13日となっている。

1999年式いすゞビッグホーン消防車

滋賀県の草津市よりオークションに出品されたいすゞビッグホーンの初度登録は1999年2月。2022年3月まで消防指令車として使用されていた。

2.99Lディーゼルエンジン搭載の7人乗り仕様で、走行距離は3万7093km。ルーフにキャリアが付属する。

なお、この車両はNOx・PM対策地域内に使用の本拠を置くことができないとの条件がついている。

オークションの結果

予定価格：20万円
落札価格：112万9000円
入札数：非公開

1996年式日産サファリ消防車

栃木県の鹿沼市消防本部からオークションに出品されたFGY60型消防車の初度登録は1996年3月。

4.16Lガソリンエンジン搭載の7人乗りMT車。走行わずか9696kmという点は魅力の1つ。

オークションの結果

予定価格：1万円
落札価格：52万8000円
入札数：21

1988年式日産サファリ消防車

広島県の三次市からオークションに出品されたFGY60型消防車の初度登録は1988年11月。

4.16Lディーゼルエンジンを搭載する7人乗りMT車。走行1万1925kmで内装の状態も良い。

オークションの結果

予定価格：15万円
落札価格：50万5000円
入札数：13

2013年式日産製救急車

奈良県広域消防組合より出品された救急車の初度登録は2013年3月。3.49Lガソリンエンジン（VQ35エンジン）を搭載する7人乗りAT車。

2022年2月まで使用されており、走行距離は19万5954km。エンジン始動も良好という。

また、車両右側面に車外電源接続端子があり、付属の車外電源コード（交流100Vを接続するプラグ）を接続することで、エンジン停止中も車内で交流電源（100V）が使用できる。

オークションの結果

予定価格：28万5000円
落札価格：48万5000円
入札数：5

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