ボルボ、450psの2.0ℓ4気筒ターボを公開

公開 : 2014.10.08 22:40  更新 : 2017.06.01 02:11

ボルボはこれまでで最も強力な2.0ℓ4気筒ドライブ-Eエンジンを公開した。このエンジンは、トリプル・ターボを持つもので、最高出力は450ps、実にリッターあたり225psというハイ・パフォーマンス・エンジンだ。現時点でのドライブ-Eエンジンのトップ・モデルが248psということを考えると、飛躍的なパワー・アップを果たしたことになる。

このエンジンは、2つのコンベンショナルなターボ・ユニットと、1基の電動のターボ・コンプレッサーを組み合わせたもの。そのプレッシャーは250barになるという。

エンジンが低回転時には、2つのターボ・ユニットが稼働し、ターボ・ラグを解消するためにターボ・コンプレッサーが使用されるという。ボルボのエンジニアによれば、このターボ・コンプレッサーの動きが、ターボ・ラグを最小限にし、ダイナミックなドライビングを可能にするという。このシステムには、AVL、デンソー、そしてポールスターが関与しているとのこと。

ボルボのリサーチ・アンド・デベロップの責任者であるDr.ピーター・マーテンスは、「ドライブ-Eユニットの狙いは、ハイ・パフォーマンス、運転のしやすさ、そして高い経済性をもつ先進の4気筒ユニットであるということだ。このターボ・ユニットは、開発当初320psからスタートし、450psを叩きだすまでにいたった。これは、ドライブ-Eの持つ高いポテンシャルと融通性をデモンストレーションするものだ。」と語った。

ボルボ・ポールスター・レーシングのエンジン・ディレクターであるマティアス・エヴェンソンは、「結果的にはパワフルなエンジンとなったが、そのレスポンスも非常に素晴らしいもの。しかもそのコンパクトで軽いウエイトは、レーシング・モデルだろうが、ロード・ゴーイング・モデルだろうが、ハンドリングに良い影響をもたらしてくれる。」とコメントしている。

ダウンサイジングにより、エミッションが向上していることはいいうまでもなく、更にコンパクトであるがゆえに、スペースと重さにおいて大きなメリットがある。しかも軽量なことによって、更にエミッションが向上するというわけだ。

ただし、このエンジンのリリース・デートについては、現時点では明らかにされていない。

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