相当なインパクト フィスカー・オーシャンへ試乗 航続距離708km ソーラーパネル搭載 前編

公開 : 2023.08.14 08:25

ソーラーパネル内臓のルーフを採用

ダッシュボード中央には、縦長の17.1インチ・タッチモニターが鎮座。ステアリングホイールの奥にメーター用モニターが据えられ、シフトセレクターはステアリングコラム側にある。エアコンとパワーウィンドウには個別のスイッチが用意され、操作性は良い。

オーシャンならではといえるのが、ヴェバスト社によるソーラー・スカイルーフと呼ばれる、ソーラーパネル内臓のルーフ。フィスカーによれば、1年間で2400kmから3200kmほどの電気をまかなえるとしている。

フィスカー・オーシャン・ワン(欧州仕様)
フィスカー・オーシャン・ワン(欧州仕様)

恐らく読者も、バッテリーEVのルーフにソーラーパネルを載せてはどうか、とお考えになったことはあるだろう。一般的には、重量の増加やコストの割に得られる電力が小さいなどの理由で、見送られることが多かった。

しかし、自社のモデルへ4つ以上のユニークな機能を与えるというヘンリック・フィスカー氏の意向により、オーシャンでは採用されている。エネルギー源としての出力は小さいものの、フリーなエネルギーを利用しない手はない、と同社は主張する。

カリフォルニア・モードと呼ばれる機能も、オーシャンならでは。ボタンを押すと、サイドとリアのガラス、サンルーフのすべてが開き、オープンエア・ドライブを楽しめるというものだ。

上級トリムを選択すると、駐車中にインフォテインメント用モニターを横向きに回転させ、テレビ番組や映画などをワイドな画面で視聴することもできる。ハリウッド・モードとフィスカーは呼ぶが、確かに17.1インチを有効に使える。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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