長い歴史を持つ車名 30選 何十年も愛されてきた「銘板」 自動車解説

公開 : 2023.09.16 18:05

フォード・サンダーバード:1955~97年、2002~2005年(計45年)

シトロエン2CVがほぼ変わらずに生産されている間、フォードは全10世代にわたりサンダーバードを販売している。世代交代が進むに連れて徐々にスポーツカーのルーツから遠ざかっていき、2002年に11代目(初代以外では唯一4人乗りではなく2人乗り)が登場したが売れ行きは芳しくなく、わずか3年で生産終了となった。

一般的なメーカーからすると、45年も同じ車名を使い続けたというのは大記録に見えるかもしれない。しかし、後述するようにフォードは少なくとも6回以上この記録を破っている。

フォード・サンダーバード:1955~97年、2002~2005年(計45年)
フォード・サンダーバード:1955~97年、2002~2005年(計45年)

ホンダアコード:1976年~現在(47年)

ホンダが世界に誇る高級セダン、アコード。グローバルに展開し、北米市場などでは販売ランキング上位の常連である。

アコードは日本だけでなく、1982年後半から米オハイオ州にあるメリーランド工場でも生産されている。7代目(現在までに11代続く)では、ホンダがこれまで敬遠してきたディーゼルエンジンを初めて搭載したが、これは欧州での販売力を維持するための苦渋の決断であった。

ホンダ・アコード:1976年~現在(47年)
ホンダ・アコード:1976年~現在(47年)

フォードF-150:1975年~現在(48年)

フォードFシリーズは1948年から生産され続け、現在14代目にあたる。しかし、Fシリーズは総称であり、個々のモデルを指す車名ではない。

中でも多く販売されてきたのはF-150だ。このようなネーミング方式は「ヘビーハーフトン」と呼ばれる特定サイズのピックアップトラックを示すために(ハイフンなしのF150として)1975年に導入されたが、現在ではすべてのFシリーズに適用されている。2013年以降、年間販売台数は70万台を超えている。

フォードF-150:1975年~現在(48年)
フォードF-150:1975年~現在(48年)

三菱ギャラン:1969~2015年(46年間)

あえて言うなら、ギャランの生産は1969年に始まり、2012年に廃止されるまで43年間続いた。

ただし、ギャランの “正規” 廃止後の5年間、日本など一部市場ではランサーがギャラン・フォルティスといった名称で販売された。ギャラン・フォルティスは2015年、海外仕様のギャランは2017年に生産終了した。

三菱ギャラン:1969~2015年(46年間)
三菱ギャラン:1969~2015年(46年間)

フォルクスワーゲン・ゴルフ:1974年~現在(49年間)

複数のメーカーがハッチバックの車名を時折変更する中、フォルクスワーゲンは半世紀近くゴルフを守り続けた。ラビットという名称も使われてきたし、セダンモデルはまた別の名で呼ばれているが、ゴルフは1974年から健在だ。

ゴルフは、欧州カー・オブ・ザ・イヤーを2度受賞している。同様の賞歴を持つのは他にルノー・クリオのみ。

フォルクスワーゲン・ゴルフ:1974年~現在(49年間)
フォルクスワーゲン・ゴルフ:1974年~現在(49年間)

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