2024年版 最新の格安EV 10選 英国で「コスパ」の高い電気自動車は?

公開 : 2024.07.20 18:05

これまで高級車ばかりだった電気自動車(EV)だが、ようやく低価格帯のモデルも増えてきた。気になる価格、性能は? 現在英国で販売されている最も安い10台を紹介したい。

増加傾向にある低価格帯EV

電気自動車(EV)にはさまざまな形やサイズがあり、注目度もかつてないほど高まっている。しかし、世界的に需要が伸び悩む中で、メーカーもユーザーも特に気にしているのが価格だ。

EVは「高価なもの」というイメージがあるかもしれないが、これはバッテリーなどの生産コストもさることながら、一部のメーカーが新しいもの好きの裕福なアーリーアダプターを狙った高額商品を数多く展開しているためだ。

英国で最も安い10台のEVを紹介する。その性能やデザインはいかに。
英国で最も安い10台のEVを紹介する。その性能やデザインはいかに。

興味をそそられたアーリーアダプターたちは、デジタル技術が駆使された最新EVを体感するために喜んでお金を支払い、自動車メーカーにいくばくかの利益をもたらすことになった。

現在、EVはより一般的になりつつあり、価格も徐々に下がっている。メーカーも比較的安価な新型車を相次いで発表しており、今後ますます身近なものになっていくと予想される。

今回は、バリエーションが豊かな英国市場から最も安価なEVを10台紹介したい。日産マツダシトロエンフィアットダチア、MG、BYDなど、EVの選択肢はかつてないほど幅広い。

数年前には3万ポンド(約600万円)を下回ると安いと言われたが(それでもかなり高価だが)、現在はさらに下がり、中には2万ポンド(約400万円)以下のものもある。

ただし、購入する前にはよく調べることが重要だ。これまでEVに対するネガティブな評価の多くは航続距離に集中しており、実際、内燃エンジン車の代替となるようなスタミナを持つものはほとんどなかった。

とはいえ、充電インフラは徐々に改善されており、ユーザーの期待も変化している。市場需要は踊り場を迎え、新たな局面に入っている。

1. シトロエン・アミ

長所:コンパクトなサイズ、小回りが利く、ミニマルなデザインと構造
短所:ひどい乗り心地、悪天候下では視界が悪い、エリアによっては危険を感じる
価格:8495ポンド(約175万円)

英国で最も安いEVはシトロエン・アミだが、厳密には「L6e」という小型の電動四輪車の規格に当てはまる。

1. シトロエン・アミ
1. シトロエン・アミ

混雑した都市部における安価な移動手段として設計され、最高出力8ps、最高速度45km、航続距離は約70kmと、性能面では他の乗用車に比べて絶望的に不利だ。

とはいえ、コンパクトゆえに小回りが利くため、街中での運転は簡単だ。また、オートバイにはない窓やルーフがあるため、天候が悪い日でも快適に走ることができる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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