それ、クルマの寿命縮めてます… 愛車にやってはいけないこと 20選 費用節約にも

公開 : 2022.07.03 06:05

ごく基本的な行動や注意でクルマの健康状態は守れます。愛車を長持ちさせ、余計な費用を節約するために、やってはいけない行為を紹介します。

クルマの寿命を縮める行為

統計的に見ると、ほとんどのクルマは事故に遭うことなく寿命を迎える。修理費用がクルマの価値を上回ると、廃車にされるのだ。

クルマのダーウィニズムとでもいうのだろうか、あるいは消費主義が蔓延しているのだろうか。いずれにせよ、ごく基本的な手順を踏むだけでクルマを良い状態に保ち、寿命を延ばし、快適に乗り続けることができる。

ごく基本的なことを守るだけで愛車に長く乗り続けることができる。
ごく基本的なことを守るだけで愛車に長く乗り続けることができる。

今は大変な時代だ。燃料代はもちろんのこと、家計の負担も大きい。今使っているクルマの性能を維持するために、できることがあるはずだ。今回は、愛車をできるだけ長持ちさせるために、やってはいけないことをリストアップする。

オイル警告灯が点いたまま運転する

しばらく無視しても大丈夫な警告灯はいくつかあるが、赤いオイルランプが点灯したらただちに対処すべきだ。エンジンがかかっているときに点灯したら、できるだけ早く停車し、エンジンを切ろう。オイルを点検し、必要に応じて補充する。センサーなどの不具合で点灯することもあるが、エンジンのためにも無視することはお勧めしない。

オイル警告灯が点灯したらすぐにエンジンを停めて点検を。
オイル警告灯が点灯したらすぐにエンジンを停めて点検を。

燃料切れ

ガソリンや軽油が空になると、燃料供給システムにゴミが入り込み、エンジンに損害を与える可能性がある。運が良ければ、燃料フィルターを交換する程度で済むだろう。しかし最悪の場合、整備工場に持ち込んでインジェクターを分解してもらう必要がある。一般的に、タンク残量が4分の1程度になったら、燃料を補給するのが賢明だ。

ガス欠になるとポンプやインジェクターに負担がかかってしまう。早めの給油を心がけよう。
ガス欠になるとポンプやインジェクターに負担がかかってしまう。早めの給油を心がけよう。

長期間カバーを被せておく

クルマにカバーを被せ、雨や紫外線から守るのは悪いことではない。しかし、習慣にしないようにしよう。カバーの内側は湿気がこもりやすいので、じめじめした車庫にクルマを置いておくようなものだ。特に、年式の古いクルマではサビの原因になることもある。

湿気がこもらないようカバーを被せての長期保管は控えよう。
湿気がこもらないようカバーを被せての長期保管は控えよう。

サビを進行させる

トヨタであろうとポルシェであろうと、ほとんどのクルマは遅かれ早かれサビる。サビはできるだけ早く処置・修理しよう。運転席のマットの下に見える金属部分の小さなシミは、気にするほど深刻なものには見えないかもしれないが、時間が経つと、そこからお金がこぼれ落ちていく。

サビが金属を食い破るようになる前に、直した方が安上がりだ。

金属を使用している以上、クルマにとってサビは一番の大敵だ。
金属を使用している以上、クルマにとってサビは一番の大敵だ。

ガソリン車に軽油を入れる(逆も然り)

クルマは驚くほど進化したが、ガソリンと軽油の両方で走れる車種は1つもない。高額な修理代を請求されないためにも、どんな場合でも混ぜないようにしよう。

誤ってガソリン車に軽油を入れたり、逆にディーゼル車にガソリンを入れたりした場合、エンジンは絶対にかけないように。燃料がタンクにあるうちは対応は簡単だが、スターターモーターを数秒回すだけでも、間違った燃料がエンジンに送られ、シリンダーヘッドに届いた時点で修理代が跳ね上がる。

軽油を「軽自動車用の燃料」と勘違いしてしまうケースもあるという。間違って入れてしまっても、エンジンは回さないように。
軽油を「軽自動車用の燃料」と勘違いしてしまうケースもあるという。間違って入れてしまっても、エンジンは回さないように。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ロナン・グロン

    Ronan Glon

  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

おすすめ記事

 

自動車ニュースの人気画像