クルマ漬けの毎日から

2017.09.17

変わるブランド信仰 変わらないブランド力 クロプリー編集長コラム

“初めて” 毎日をともにするブランド

人生にはいつも “初めて” がある。今週はわたしにとって初めてBMWミニ・ブランドのクルマを毎日の足にした週になり、850mile(1370km)ほど走らせた。過去16年間にBMWミニを何台も運転しているが、正直なところ、生活をともにしたことはなかった。

 
つまり、表通りの狭いスペースに駐車したり、フットワークの悪いクルマを横目にラウンドアバウトをハイスピードで走りぬけたことはなかったし、早起きして交通量の少ない高速道路を猛スピードで走ったこともなければ、早朝4時半にカミさんや近所の人たちを起こさないように少し離れたところでアイドリングをしたこともなかった。

今週乗ったミニは、編集部(英国版)で長期テストを行っているクーパーDクラブマンだった。日を追うごとにこのクルマが好きになっていったが、少し変わった小さな短所もいくつかある。そのなかでいちばん大きい悲しむべき短所は、スタイリングだ。横から見ていると、列車の客車が思い浮かんでくる。

ミニ・クーパーDクラブマン いい所は?

それでも、このクルマにはとくに優れている点がいくつかあるが、まず驚くのは、同じクラスのクルマとは大きく異なることだ(頑丈に造られ、レスポンスもステアリングフィールも正確で、シートポジションとキャビンのデザインは独特)。また、6速MTのディーゼルはトルクがあり、スムーズで高速巡航性が高く、どのような運転状況でもレスポンスがよい。それに経済性も極めて高い。

メーター表示が必ずしも正しいとは限らないが、交通状況が許す限りきびきびと走行しても、燃費表示は54mpg(19.1km/ℓ)だった。今回のように、また機会があればミニに乗って一週間を過ごしてみたいと思う。次回はもっと軽量で短くて馬力がある、3ドアのクーパーSがいいかもしれない。

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)
 
 

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