Juju(野田樹潤)ブログ

2018.12.01

12歳のプロレーサーJuju(野田樹潤)の連載。第11回は、U17レースの最終戦を振り返ります。結果は優勝で、今季は全戦全勝となりました。しかしその裏側には、大きな不安があったといいます。どのようにしてチームが優勝を勝ち取ったかをJuju本人が見つめます。

第11話:U17レース最終戦も優勝 全戦全勝を達成 ー Juju(野田樹潤)ブログ

photo:Kazuyuki Omori(大森和之)

もくじ

U17レース最終戦を振り返る
「特別な優勝」 その理由は
一番怖いエンジンのトラブル

U17レース最終戦を振り返る

11月3日は、今季のU17レースの最終戦となる第4戦でした。

結果は全戦をとおして優勝! みなさん、応援ありがとうございました。

まずは、今回のレースを振り返ってみて、良かったことと、反省点をひとつずつ挙げてみますね。

良かったことは、これまでの本番タイムで一番いいタイムを出せたこと!

それに、予選では、去年の全日本F3Nのポールタイムまで、あと0.2秒に迫るという、とてもいいタイムを出せたというのも嬉しかったな。

そして、反省点。

実は、今回もまた、本番のスタートで失敗しちゃったんです。もう、絶対失敗したくないって思っていたのに~。あーー、もうっ! 残念。これだけは、悔しい!!

今回のレースって、路面の状態に合わせて、どうマシンを走らせるかっていうのがポイントだったと思うんです。

11月の岡山って、昼間はあったかいけれど、朝と夜はだいぶ寒くなってくるんですよ。

決勝当日、朝の気温は5℃。8時半から始まった予選では、コース上が露でうっすらと湿っているような感じだったし、まだ路面の温度も上がってなくて、とても寒かったんです。それで、スタートからすぐにクラッシュしたり、スピンしてしまうマシンもあったんですね。

そこで、まずは滑らないということを一番に考えて、15分間という予選時間の、最初の9分間はタイヤを温める感覚で走り、残り5分を切ったころに、2周だけアタックするという戦法で戦いました。

そしたら、今季のベストタイムが出たってわけです。最後の2周は、自分でもめいっぱい走れたし、大満足!

11時45分からは、いよいよ決勝。スタートでちょっとミスしてしまって、前半は調子が出なかったけれど、3周ぐらいすると2位以下のマシンを引き離せるようになってきました。

このまま、ゴールまで行ける!

そう思っていたら、やっぱりサーキットはアクシデントがつきもの。途中で他のマシンがスピンしたので、5周目からペースカーが入って、これで、せっかくのリードも縮まってしまって……。

あ~あ。

トータルで10周ですが、残り3周のところで、ペースカーがコースアウトしてからは、またまた一気に引き離しましたよ! もちろん、結果はぶっちぎりの優勝です!
やりました!!

今回、ちょっと特別だったのは、レース中にペースカーが入ったということ。実は、わたしにとって初めての体験でもありました。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。4歳でKIDSカートデビューウィン。5歳で30cc/40ccダブルチャンピオン、9歳でFIA-F4の最年少デビュー。11歳、国際クラスFIA-F4マシンで「U-17大会」出場。2018年からF3に挑戦。2020年はデンマークF4参戦。2021年はアメリカF4 US→デンマークF4。2022年は「Wシリーズ」を中心に活動する。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

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