アウディR8スパイダー ―― 国内試乗&徹底解説
公開 : 2017.07.13 11:10
アウディR8スパイダー、進化から成熟へ向かっています。いま、どこまで「極まって」いるのでしょう? じっくりと試乗しました。解説で「おさらい」もできます。ご覧ください。
text:Motohiro Yamazaki(山崎元裕) photo:Satoshi Kamimura(神村聖)
■プロローグ
「アウディ・スポーツ」としての決意
かつてランボルギーニを率いた、シュテファン・ヴィンケルマンをリーダーとして迎え、それまでのクワトロから新たにアウディ・スポーツへと社名を変更。
アウディの子会社として、高性能モデルの開発と生産を担当するこのアウディ・スポーツ社のプロダクトで、現在そのハイエンドを極めているのが、ミッドシップスポーツの「R8」シリーズだ。
2代目R8の使命
2015年に、まずクーペが発表された現行モデルは、R8としてはセカンド・ジェネレーションとなるもの。初代R8はランボルギーニのガヤルドと姉妹車の関係にあったが、現行モデルはウラカンと多くのメカニズムを共通する。
前作には用意されていたV8モデルが廃止され、搭載エンジンがV10のみとなったことを考えれば、現行R8とウラカンでは、より姉妹車としての共通性は強まったともいえる。
今回ドライブするのは、その現行R8のラインナップに昨年追加され、先日日本でのセールスも開始された、オープン仕様のスパイダーだ。
電動油圧式のソフトトップは、フレームにアルミニウムや鋳造マグネシウムを採用し、さらにそれが収納されるスペースのカバーをCFRP製とするなど、軽量設計への取り組みは徹底している。
ちなみにこのトップは、50km/h以下ならば走行中でも、約20秒間でのオープン/クローズが可能とされる。
ドライブを始める前に、R8を観察してみよう。
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