シーンを選ばない走破性 『イヴォーク』はレンジローバーの伝統を感じさせるラグジュアリーコンパクトSUV
公開 : 2026.03.13 15:00
ラグジュアリーコンパクトSUV、『レンジローバー イヴォーク オートバイオグラフィーP300e』を吉田拓生が試乗します。オンロード、オフロードといったシーンを選ばない走破性に注目です。

もくじ
スタイリッシュ、でも視点は高く

飽きが来ない決定的なデザインを生み出し、リファインを加えつつ、その様式美を長く継承し続ける。その時間軸の長さが、やがて伝統と呼ばれるようになる。イギリスという国のプロダクツに共通する特徴、強みはそこにある。
ラグジュアリーコンパクトSUVである『レンジローバー イヴォーク』の最新モデルを前にして、そんなことを思った。今回の試乗車はそのトップモデル、『オートバイオグラフィーP300e』である。

前輪の駆動は最高出力200psの1.5L直列3気筒ターボ、『インジニウム』エンジン、後輪の駆動は109psのモーターが受け持つ。車体中央にプロペラシャフトを持たない4輪駆動システムとなる、プラグインハイブリッド(PHEV)だ。
モーター駆動による静かな走りはじめ。そのこと自体は今どき珍しくないが、パワートレインが静かだからこそ、それ以外のノイズが気になることも少なくない。だがイヴォークの車内はシンと静まり返っている。このため車内の声の通りがよく、リアシートに座っている人との会話でも声のトーンを上げる必要がない。

ドライブモードはEV、ハイブリッド、セーブという3つが用意されている。最初はハイブリッドで走らせたのだが、エンジンが滑らかにフェードインしてからも静粛性はきちんと保たれていた。街中をゆったり走る限り、スロットルを通じて感じるパワーはEV的で、踏み始めからしっかりとしたトルクが得られる。
ファミリーの中でコンパクトなボディとなるイヴォークだから、細い路地でも特にストレスを感じない。しかも乗り降りに苦労するほど車高が高いわけではなく、厚みのあるシートによって程よいアイポイント、レンジローバーらしい『コマンドポジション』が確保されているのだ。
画像 伝統を感じさせるラグジュアリーコンパクトSUV 『レンジローバー イヴォーク オートバイオグラフィーP300e』 全45枚















































