デザインも乗り味も円熟の極み 『レンジローバー ヴェラール』は今こそ注目したいミッドサイズラグジュアリーSUV
公開 : 2026.02.27 12:30
現代『レンジローバー』のラインナップにおいて、ミッドサイズラグジュアリーSUVとしてロングセラーとなる『ヴェラール』に渡辺敏史が試乗します。今こそ注目したい、その熟成した魅力とは。

もくじ
イヴォークが与えたインパクトを推進

現在、『レンジローバー』のラインナップは4モデルで構成されている。御本尊たる『レンジローバー』、そのエッセンスをアクティブに解釈した『レンジローバー スポーツ』、そして最もコンパクトながら新世代のレンジローバーのあり方を決定づけた『イヴォーク』に、この『ヴェラール』という内訳だ。
この中で、ヴェラールはどういった位置づけになるのか。2017年の登場当時を振り返ればそれは、初代イヴォークが市場に与えたインパクトを更に強力に推進するブースターの役割を果たすものだったように思う。

そのためにヴェラールが採ったのは、デザインにおけるミニマライゼーションの追求だ。エクステリアはスムージングされたカスタムカーのように、ウインドウやバンパーの凹凸面を徹底的に埋め尽くしている。
インテリアも可能な限りノイズ要素を廃してシンプルに纏められるだけでなく、トリムにはリサイクル材とウールを混紡したテキスタイルも用意されるなど、環境負荷を減量する姿勢も示していた。

このヴェラールがみせた方向性が、2021年に発表された現行型レンジローバーや後に続いたレンジローバー スポーツにも引き継がれたのは、それらのデザインをみれば一目瞭然だ。
肥大化するSUV市場にあって、あらゆるメーカーが差別化のために足し算を重ねてきたのに対して、そのパイオニアともいえるブランドが、引き算を個性の要にしていたというのも面白い話ではないだろうか。






































































